世界王者R・マドリーのメンバーでロシアW杯に出場できないのは?

2017年12月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ロシア行きが鉄板なのは10人。加えてアセンシオらも…。

ウェールズ代表が予選で敗退したため、ベイル(左)のW杯出場は叶わない。もう3年以上、代表から遠ざかっているベンゼマ(右)も、活動停止処分こそ解かれたが、少なくとも現在のデシャン政権下ではフランス代表のユニホームにもう一度袖を通す見込みはなさそうだ。(C) Getty Images

 UAEで開催された2017年クラブワールドカップ(12月6~16日)は、ヨーロッパ王者のレアル・マドリーが制した。

 これでマドリーは2年連続、この4年で3回目の優勝だ。昨年、日本で勝ち取った「クラブ世界一」の称号を明け渡さず、タイトル防衛に成功した。

 クラブワールドカップがクラブチームの世界一を決める大会ならば、代表チームのそれは4年に一度開催されるワールドカップである。来年夏にはロシアで21回目のW杯が開催されるが、はたしてこの大会に最強クラブ・マドリーからは何人の選手が参戦するのだろうか。

 もちろん、出場32か国のエントリーメンバーが発表されるのはまだまだ先。それでも予選や最近の親善試合での招集/出場実績から、だいたいの予想はつく。

 現在、マドリーのトップチームに登録されている選手は23人。ワールドクラスをずらりと揃え、その顔ぶれは豪華そのものだ。

 とはいえ来夏、23人全員がロシアの地に立てるわけではない。

 近年は若手中心の補強政策を採っていることもあり、まだ実績に乏しくA代表歴を持っていない選手もいるし、またガレス・ベイルはウェールズ代表が予選で敗退したため、どうあがいてもW杯に出場することができない。

 ベイルを除いた22人のうち、怪我などのアクシデントがない限り、間違いなくW杯に出場すると言えるのは以下の10人だ。ポルトガルの英雄クリスチアーノ・ロナウドを筆頭に、いずれも出場各国で主力を張る面々である。

クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/FW)
セルヒオ・ラモス(スペイン代表/DF)
ダニエル・カルバハル(スペイン代表/DF)
イスコ(スペイン代表/MF)
トニ・クロース(ドイツ代表/MF)
ルカ・モドリッチ(クロアチア代表/MF)
マルセロ(ブラジル代表/DF)
カゼミーロ(ブラジル代表/MF)
ラファエル・ヴァランヌ(フランス代表/DF)
ケイラー・ナバス(コスタリカ代表/GK)

 さらにマルコ・アセンシオ、ナチョ、マテオ・コバチッチの3人もロシア行きは固い。進境著しいスペイン代表のアセンシオは今大会のブレイク候補で、同じくスペイン代表のナチョは選手層の薄いCBの3番手として貴重の存在。そしてコバチッチは、クロアチア代表でモドリッチの後継者と目される次代の主軸候補だ。

 今夏にマドリーBからトップチームに昇格した新人ながら、右SBのアシュラフ・ハキミもW杯参戦が有力視される。マドリードで生まれ育ったこの19歳は、自身のルーツであるモロッコの各年代の代表チームでプレー。16年10月にA代表デビューを飾り、W杯予選では最終4試合に本職とは逆サイドの左SBでスタメン出場した。

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