【ブンデス日本人の現地評】中断前の最後の一戦で絶賛されたのは香川! その他は軒並み低評価…

2017年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川は「ここ最近の勝者」と地元紙

負けていてもおかしくない一戦で貴重な同点ゴールを演出し、勝点1でも御の字のところで勝点3をもたらした香川。まさに本領発揮でチームの救世主となった。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガは前半戦最終節となる第17節が行なわれ、バイエルンが2位シャルケに11ポイントの差をつけて「秋の王者」に輝いた。


 前節、シュテーガー新体制の下、リーグ戦で久々の白星を挙げたドルトムントは、終了間際の決勝弾でホッフェンハイムに2-1の逆転勝利。その2つのゴールをアシストしたのは、いずれも香川真司だった。
 
 1点ビハインドの62分にペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得すると、89分にはプリシッチに繊細なラストパスを通してみせた。
 
『ビルト』紙の採点は3点と伸びなかったものの、『キッカー』誌はチーム単独最高点の2点を付け、この試合の最優秀選手に選出。「香川がテンポを上げた時、ドルトムントはいつも脅威だった。チームの2得点をアシストしたのが彼だったのは、もっともだ」と称賛した。
 
 地元紙からも高評価を受けた。『ルールナハリヒテン』はチーム最高点となる2.5点を与え、寸評には「継続的にプレーしており、ここ最近の勝者と言える。土曜の夕方、この日本人は後半から勢いに乗った。まずPKを獲得すると、美しいチップパスでプリシッチの決勝点をアシストしてみせた」と誉め言葉が並んだ。
 
『WAZ』も同じくチーム最高となる2.5点で、「序盤は幾つかの美しいパスもあれば、慌ただしいパスミスもあったりと、安定しなかった。しかし、同点ゴールに繋がるPKを奪うと、さらに決勝点を生むパスを送った」と綴っている。
 
 マインツの武藤嘉紀はブレーメン戦(2-2)で5試合ぶりの復帰を果たしたものの、シュートを放つことなく60分に途中交代となり、厳しい評価が並んだ。
 
『ビルト』の採点はチーム最低タイとなる5点、同じくチーム最低タイの5点を付けた『キッカー』は、「数週間の負傷明けで、完全に下がり調子だった」と記した。
 
 地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』もチーム最低タイとなる5点を付け、「怪我から復帰したこの日本人は、何もすることができなかった」と厳しかった。

次ページ日本人3人がベンチ外となった2部の一戦

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事