選手も、ファンも、OBポドルスキも大喜び! ケルン、17戦目にしてついにリーグ初勝利!!

2017年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

終了間際には守護神がスーパーセーブ披露!

年内最後のリーグ戦でついに初勝利を飾ったケルンは、ファンとともに喜びを分かち合った。そこに大迫の姿がなかったのは残念だが……。産みの苦しみを乗り越えたチームは来年、どのような姿を見せるか。 (C) Getty Images

 12月16日(現地時間)、ブンデスリーガ第17節が行なわれ、ケルンが1-0でヴォルフスブルクを下した。

 16節を終了した段階で、いまだ勝利はなく、勝点4止まりのケルン。肺炎を発症した大迫勇也をはじめ、多くの主力が戦線を離脱し、FW選手が不在となってSBのクリュンターがワントップを務めるなど緊急事態にあるが、前節は首位バイエルンに一方的に攻められながらも1失点に抑える健闘を見せた。
 
 迎えた17節は、ウインターブレイク前の最後の一戦。このまま未勝利で前半戦を終えるのか、白星を勝ち取って精神的にも良い状態で中断期に入るか、大きな注目を集めるものでもあった。
 
 雨のなか、ラインエネルギー・シュタディオンに多くのファンが詰めかけるなか、ホームのケルンは集中したプレーを披露。序盤は守備面でアクティブな姿勢を見せて、相手に失点を与えないという意思を示し、時間とともにその積極性は攻撃にもうつっていった。
 
 後半、開始4分でエズジャンが左サイドから鋭いシュートを放ってクロスバーを叩くと、さらに攻撃に勢いが生まれたケルンは67分、交代出場のクレメンスからパスを受けたヨイッチがペナルティーエリア前まで迫り、走り込んだクリュンターにスルーパス。これはズレたものの、その背後には、長距離を走っていたクレメンスがおり、待望の先制ゴールを奪った。
 
 リードした後も攻撃的姿勢を失わず、ヨイッチ、ハンドベルカーらがチャンスを得たケルン。同時にヴォルフスブルクの反撃も受け、ゴメス、オリギにゴールを脅かされるが、これを何とかしのいでいく。
 
 終了間際にも抜け出したゴメスに決定的なシュートを浴びるも、GKホルンのスーパーセーブがこれを阻み、3分のアディショナルタイムの後、ついに待ちに待った初勝利の瞬間を迎えた。
 
 ようやく手にした勝点3は、ひとつ上のブレーメンにすら9勝点差をつけられて最下位に沈むケルンにとって、まだ何かを保証するものではない。しかし、雨のなかで抱擁を交わし合う選手、笑顔のルーテンベック監督、そして大歓声を上げる観客の姿は、彼らのここまでの苦しみを改めて窺わせ、ここから何かが変わる予感を抱かせた。
 
 試合後、6週間ぶりに怪我から復帰を果たしたMFヘーガーは「幸運にも恵まれ、勝つことができた。ついにファンにこれまでのお返しができた」と喜びを表わせば、ルーテンベック暫定監督は「(残留に向けて)まだ最初の勝点3でしかない」と気を引き締める。(『キッカー』誌より)
 
 また、現在はヴィッセル神戸でプレーするポドルスキも観戦。試合中には、愛する古巣の戦いぶりに「若いケルンはよくやっている。まるでヴォルフスブルクの方が勝点3しか取ってないチームのようだ」とツイッターで呟き、試合後には「やった!」と待望の勝利を喜んだ。
 
 この後、ケルンは19 日に年内最終戦となるDFBカップ3回戦でシャルケと対戦。年明け1月14日に再開するリーガでは、18節でボルシアMGと対戦する。そこでは、元気になった大迫勇也の姿を見られるだろうか。
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