ドルトムント、来季指揮官は話題の青年監督で決定? 個人合意と現地紙が報道

2017年12月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

招聘を躊躇した宿敵バイエルンを出し抜いて――。

一時はバイエルン行きの噂もあったが、ここにきてドルトムントが有力な新天地に。30歳の若き智将ナーゲルスマン監督の動向に注目が集まっている。(C)Getty Images

 ブンデスリーガ15節でブレーメンに敗れ、その翌日(12月10日)にペテル・ボシュ監督の解任と前ケルン指揮官のペーター・シュテーガー監督の就任を発表したドルトムント。その電撃的な監督交代劇の背後で、もうひとつ大きな動きをしていたようだ。
 
 地元紙『Bild』紙によれば、ドルトムントは来シーズンの新監督として、ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督と交渉し、すでに個人合意に至ったという。シュテーガー監督との契約は18年6月までで、その後をナーゲルスマンが引き継ぐことになる。

 ナーゲルスマン監督は現在30歳で、昨シーズンはホッフェンハイムを4位に導き、クラブ史上初のヨーロッパ・カップ戦の出場権をもたらした。17年3月には史上最年少(29歳)でドイツ年間最優秀監督に輝き、次代を担う青年監督として注目を集めている。
 
 今夏の時点では来シーズンからのバイエルン行きが有力視されていたが、チャンピオンズ・リーグプレーオフ敗退に続き、ヨーロッパリーグでも最下位でグループステージ敗退とホッフェンハイムの欧州での不甲斐ない戦いぶりを受けて、バイエルンの首脳陣がナーゲルスマン監督の手腕を疑問視。交渉を躊躇するその間に、ドルトムントが出し抜いたようだ。
 
 今後、争点になるのはホッフェンハイム側との交渉だろう。ホッフェンハイムがナーゲルスマン監督と結んだ21年までの契約には、19年夏から発生する500万ユーロ(約6億円)の違約金の条項が設けられているが、ドルトムントは何としても18年夏の招聘を実現させたい意向だ。
 
 ホッフェンハイムにこの若き智将を容易に手放す意思はなく、徹底抗戦が予想されるだけに、ドルトムントの首脳陣がどう口説き落とすのか。引き続き注目が集まる。
 
文●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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