いよいよ初陣の森保ジャパンに大学生が5名! 指揮官が着目した彼らの能力

2017年12月08日 サッカーダイジェスト編集部

選出された大学生のポテンシャルは特大。

森保監督はU-20代表に5名の大学生を招集した。(C)SOCCER DIGEST

 9日からタイのブリーラムで開催される「M-150 CUP」に臨む、U-20日本代表のメンバーには少し驚きがあった。Jクラブ勢が名を連ねるなか、大学生が5人という過去にない人数が選出されたのだ。
 
 選ばれたのは三笘薫(筑波大)、オビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、旗手怜央(順天堂大)、上田綺世(法政大)、小松蓮(産能大)の5名。旗手や小松はU-20代表の招集歴はあるが、その他の選手はほとんど世代別の代表歴がない"無名"の存在だ。
 
 森保一監督はメンバー発表会見で「すべての選手を見ているわけではない」と前置きしつつも、大学勢のチェックには積極的だ。11月には関東大学リーグの会場に姿を現わしており、大学選抜のセレクションにも足を運び、今回の無名選手たちの発掘にいたった。
 
 ではなぜ、あまり名が知られていない大学生を指揮官が注視するのだろうか。目を付けているのは、確かなポテンシャルだろう。
 
 まず、GKのオビ・パウエル・オビンナは何といっても193㌢の長身が売り。手足も長く、身体能力を活かした守備範囲の広さは海外チームに通用するレベルにある。
 
 また、三笘は天皇杯で一気にその名を上げた選手だ。2回戦の仙台戦ではJ1クラブを相手に鮮烈ショットを突き刺しており、プロで通用する能力を証明。スルスルとすり抜けていくようなドリブルが武器で、ゴール前まで一気に持ち運ぶことができる。
 
 そして、最大の注目はFW陣だろう。今回の代表ではすべて大学勢が占めているが、3選手とも能力は申し分ない。

 旗手は抜群のゴールセンスを持ち合わせており、今夏には三笘とともにユニバーシアード台北大会に参加し、日本の優勝に大きく貢献した。今季の関東大学リーグでは14得点を記録し、大学トップレベルのストライカーとの評価を得ている。
 
 そして今季、その旗手に肩を並べているのが上田で、同リーグでは1年生ながら12得点をマーク。キープ力に優れる新鋭のゴールハンターは、総理大臣杯決勝で決勝ゴールを挙げ、法政大を優勝に導いたことでも記憶にあたらしい。
 
 産能大の小松は神奈川県リーグでプレーするが、年代別代表の実績は十分。「U-23アジア選手権予選」では5ゴールを挙げており、今回も得点力に期待がかかる。

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