【選手権予選】流経大柏が市船を撃破! 前橋育英、東福岡が本大会行きを決め、残るはあと1枠!

2017年11月23日 高校サッカーダイジェスト編集部

前橋育英が後半AT弾で劇的に決めた!

前橋育英はアディショナルタイムの一撃で全国への挑戦権をつかみ取った。写真:田中研二

 いよいよ最終局面を迎えた冬全国高校サッカー選手権大会の地区予選。11月21日には一足先に組合せ抽選会が開催され、出場枠は残すところ4つだ。23日、群馬、千葉、福岡という大注目の3会場で予選決勝が行なわれた。

 群馬決勝は昨年度の選手権準V・前橋育英と桐生一が激突。序盤から前橋育英が試合を優勢に進め、決定的なシーンを頻発させる。だが前半11分、27分の絶好機を昨年度の高校選抜・飯島陸(3年)が決め切れない。対する桐生一は立ち上がりこそ守勢に回ったが、時間の経過ともに前に出る回数が増加。時折見せるカウンターで相手ゴールに迫るなど、無得点とはいえまずまずの内容で前半を終えた。

 スコアレスで折り返した後半も、展開はボールを支配する前橋育英、堅守速攻で仕掛ける桐生一の構図。そのなかで先に大チャンスを迎えたのは桐生一だった。後半25分に本間啄朗(2年)のスルーパスに田中宏武(3年)が反応。だが、これは前橋育英の守護神・湯沢拓也(3年)がビックセーブで凌ぎ、簡単にネットを揺らさせない。その後はピンチを切り抜けたタイガー軍団が猛攻を仕掛ける。そして後半アディショナルタイム、ついに試合が動く。ロングフィードに抜け出した田部井悠(3年)が冷静にゴールにねじ込み、これが決勝点に。前橋育英が劇的な幕切れでからくも予選を制し、3年連続の選手権出場を決めた。

  福岡決勝は伝統校の東福岡と筑陽学園の顔合わせ。試合は立ち上がりから東福岡が積極的に攻め込み、福田湧矢(3年)などの2ゴールで試合を優位に進めた。その後もリードを守り切った赤い彗星が2-0で勝利し、5年連続19度目の選手権出場を手にしている。

 そして、大注目となった千葉決勝はインターハイ優勝の流経大柏と同ベスト4の市立船橋が激突! 序盤から実力拮抗の好勝負が展開され、先手を取ったのが流経大柏。前半12分に菊地智泰(3年)のゴールでリードを奪うと、後半に入っても積極的な姿勢を貫き、38分にふたたび菊地が決めて2点差。直後に1点を返されたものの、流経大柏が全国的な注目を集めた大一番をモノにし、3年ぶりとなる本大会行きを手繰り寄せた。

 これで47の代表校が出揃い、残るは神奈川のあと1枠。25日に準決勝を戦い、決勝は12月3日に行なわれる。

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本大会の組合わせ(1・2回戦)は下記の通り。

【開会式】
[会場]駒沢陸上競技場
[時間]12:40~
 
【1回戦】
12月30日(土)開幕戦
[駒沢陸上競技場]
関東一(東京B)vs佐賀東(佐賀)

12月31日(日)
中京大中京(愛知)vs長崎総科大附(長崎)
清水桜が丘(静岡)vs高川学園(山口)
北陸(福井)vs日章学園(宮崎)
日本文理(新潟)vs立正大淞南(島根)
旭川実(北海道)vs宜野湾(沖縄)
秋田商(秋田)vs神村学園(鹿児島)
昌平(埼玉)vs広島皆実(広島)
明秀日立(茨城)vs高知西(高知)
星稜(石川)vs松山工(愛媛)
実践学園(東京A)vs滝川二(兵庫)
帝京大可児(岐阜)vs徳島北(徳島)
山梨学院(山梨)vs米子北(鳥取)
仙台育英(宮城)vs高松商(香川)
富山一(富山)vs東海大星翔(熊本)
尚志(福島)vs東福岡(福岡)

【2回戦】 
1月2日(月)
青森山田(青森)vs草津東(滋賀)
流経大柏(千葉)vs大分西(大分)
遠野(岩手)vs作陽(岡山)
三重(三重)vs矢板中央(栃木)
大阪桐蔭(大阪)vs羽黒(山形)
上田西(長野)vs京都橘(京都)
神奈川県代表vs一条(奈良)
初芝橋本(和歌山)vs前橋育英(群馬)

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