スアレスが2ゴールと爆発! エースの復活弾でバルサが首位&無敗をキープ

2017年11月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

次節の頂上決戦に向けて小さくない不安も。

スアレスの完全復活を印象づける2ゴールでバルサが粘るレガネスを退けた。(C)Getty Images

 現地時間11月18日、リーガ・エスパニョーラ第12節が行なわれ、バルセロナは敵地で好調レガネス相手に3-0の勝利を収めた。

 スタメン11人のうち10人が代表戦帰りというバルサは動きが重く、インターナショナルマッチウィークをじっくり調整期間に当てられたレガネスの面々とのコンディションの差は明らか。難しい試合になる気配は序盤からあった。

 63%とボールポゼッションでは敵を圧倒したバルサだったが、シュート数では11対16でレガネスを下回り(枠内シュートはともに6本)、実際、失点してもおかしくない場面はいくつもあった。

 それでも終わってみれば3-0。内容に似つかわしくない点差での勝利の裏には、守護神の相変わらずの安定と、指揮官の卓越した手腕、そして悩めるストライカーの鮮やかな復活劇があった。

 アレクサンデル・シマノフキとノルディン・アムラバトを中心としたレガネスの再三のアタックが、いずれもゴールという形で結実しなかったのは、バルサGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好守があったから。今シーズン何度となくチームのピンチを救ってきた守護神のセーブは、この日も神がかっていた。

 エルネスト・バルベルデ監督の采配も見事だった。崩され続けた右サイドバックにコンディションのいいアレイシ・ビダルを送り込み、パワー不足の中盤にパウリーニョを投入するという判断を、58分という比較的早い時間帯に下せたのは、さすがとしか言いようがない。追加点が奪えずに苦しんでいたバルサの2点目は、この"2枚替え"の1分後に生まれた。

 そして、その2点目と27分の先制点をチームにもたらしたのは、今シーズン、ゴール欠乏症に悩まされ続けていたルイス・スアレスだった。2ゴールとも、パコ・アルカセルのシュートのこぼれ球を押し込んだものだったが、とりわけジャンピングボレーで豪快に叩き込んだ2点目などは、エースの完全復活を強烈に印象づける、実にスアレスらしいゴールだった。
 
「いい試合をするのも大切だけど、重要なのは今日のような難しい試合で勝点3を取れたこと」

 そう語ったエースは、「得点できてとても嬉しいよ」と笑顔を見せた。

 スアレスの復活弾もあり、無敗をキープしたバルサだが、小さくない不安要素も残している。CBのジェラール・ピケが通算5枚目のイエローカードを受け、次節を欠場することが決定したのだ。

 控えのハビエル・マスチェラーノは、アルゼンチン代表の試合で全治4週間の怪我を負い、現在戦線離脱中。しかも次なる相手は、11節までに大量30ゴールを奪っている2位のバレンシア――。

 レガネス戦ではトーマス・ヴェルメーレンがベンチ入りを果たしたが、今シーズンはまだコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の1試合にしか出場していない32歳のベテランCBに、はたしてピケの代役が務まるのか。

 バルベルデ監督がどういった判断を下すのかが注目される。
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