【日本代表】欧州遠征を経てどう変わる? ハリルジャパンの最新序列

2017年11月15日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

CB吉田の相棒候補は現時点で槙野だが

今回の欧州遠征を経て、日本代表の序列はどう変わるのか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト編集部)

[親善試合]日本0-1ベルギー/11月15日/ブルージュ(ベルギー)
 
 日本代表は、ロシア・ワールドカップの組分け抽選会でポット4に入ることが確定している。つまり、グループリーグで同居するのはポット1~3に振り分けられた国々で、いずれもFIFAランクで日本より格上のチームになるわけだ。となると、来年6月の本大会で「最弱」の部類に入る日本がボールポゼッションで圧倒するような試合はまずない。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督もそれを想定したうえでメンバー選びをするはずで、となると、チームのベースは正真正銘の実力国と戦った欧州遠征の面子になるだろうか。いずれにしても、4バックの最終ラインとGKのスタメンについては本大会まで大きな変化はないだろう。
 
 GKは川島永嗣で、4バックは右から酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都。槙野か、昌子源か、それとも足の故障が癒えた森重真人か、スタメン争いで残る焦点はCBの一角のみ。控えに目を移せば、GKは西川周作と東口順昭がほぼ横一線で、それに続くのが中村航輔という構図か。
 
 CBは吉田が不動で、現時点ではベルギー戦で身体を張っていた槙野がリード。とはいえ、12月の東アジア選手権で昌子、三浦弦太あたりが評価を高めれば、激戦区となる。浦和がACLで優勝すれば、槙野は東アジア選手権と同時期に開催されるクラブワールドカップに参戦するはずで、となると、昌子あたりは改めて自身の評価を高めるうえで12月の代表活動は重要なアピールポイントになる。
 
 SBのバックアッパーは、酒井高徳が当確。今年初めて招集された車屋紳太郎、宇賀神友弥はまだまだ未知数で、例えば内田篤人がこの争いに食い込む余地はある。
 
 中盤は長谷部誠、井手口陽介、山口蛍の3名が有力なスタメン候補。そのうちブラジル戦とベルギー戦の両方に先発した井手口と山口は今後、中盤の確固たる軸になる可能性もある。

 守備的MFの控えは遠藤航が筆頭候補で、攻撃的MFのそれはベルギー戦でそれなりに存在感を示した長澤和輝が有力候補か。欧州遠征であまりアピールできなかった森岡亮太、出番がなかった倉田秋は現時点で長澤より序列が下と見るべきだろう。

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