アンチェロッティ? コンテ? イタリア国民が望むアッズーリ新監督は…

2017年11月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

戦犯ヴェントゥーラの解任は時間の問題だ。

イタリア代表の新監督候補に挙がっているアンチェロッティ(左上)、コンテ(右上)、アッレグリ(左下)、マンチーニ(右)。(C)Getty Images

 欧州予選プレーオフでスウェーデン代表に2試合合計0-1で敗れ、実に60年ぶりにワールドカップ行きを逃したのが、イタリア代表だ。
 
 その最大の戦犯と言われながら、2020年まで契約を残しているジャン・ピエロ・ヴェントゥーラはプレーオフ第2レグ終了後、「すぐに辞任はしない」と発言。しかし、もちろん国民から猛反発を食らっており、FIGC(イタリア・サッカー連盟)が解任に踏み切るのは時間の問題と見られている。
 
 そんな中で『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は、公式サイトで「理想の新監督は誰か?」というアンケートを実施。11月15日時点での支持率は以下の通りとなっている。
 
■カルロ・アンチェロッティ(元バイエルン):67.7%
■アントニオ・コンテ(チェルシー):21.7%
■マッシミリアーノ・アッレグリ(ユベントス):5.3%
■ロベルト・マンチーニ(ゼニト):5.3%
 
 1位は約8万5000票にあたる67.7%の支持率を獲得したアンチェロッティ。今年9月にバイエルンを追われキャリア初のシーズン途中解任を経験したとはいえ、ミラン、チェルシー、パリSG、レアル・マドリー、バイエルンなどで計20個のタイトルを獲得してきた現代屈指の指揮官だ。
 
 ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は「世論調査の結果は明らか。イタリア人はカルレット(アンチェロッティの愛称)をアッズーリのベンチで見たいと思っている」とその結果を紹介。さらに「彼の指導者キャリアは、イタリア代表におけるアリーゴ・サッキのアシスタントコーチ(1992~95年)から始まった」と経歴を振り返り、バイエルン監督解任後に本人が「代表チーム? 良い選択肢だ」と語ったことも伝えた。
 
 支持率が2位の21.7%だったコンテは、ヴェントゥーラの前任者。2014年夏から2年間、アッズーリを率いて、EURO2016ではタレント不足を戦術的柔軟性と組織力で補ってチームをベスト8進出に導いた。その手腕はいまだイタリア国民から高く支持されているようだ。
 
 ただ、来夏の退任が噂されているとはいえ、現在はチェルシーを率いる身。フリーのアンチェロッティと違って即就任は現実的ではない。この状況は3位タイの5.5%の支持率だったアッレグリとマンチーニも同様だ。そのため、来年3月と5月の親善試合は現U-21代表監督のルイジ・ディ・ビアージョが暫定指揮する案も浮上している。
 
 ジャンルイジ・ブッフォン、ダニエレ・デ・ロッシ、アンドレア・バルザーリなど2006年ワールドカップ優勝メンバーが代表引退を表明し、世代交代が一気に進むと見られるイタリア代表は、はたしていかなる指揮官の下でリスタートを図るのだろうか。
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