「あれは適切ではない」VARの運用方法に西野技術委員長が苦言

2017年11月11日 サッカーダイジェスト編集部

「重要なシーン以外での使用は試合が止まる回数が増える」

55分、競り合いの際にブラジル代表のネイマールが乱暴行為を働いたとしてVAR判定の末にイエローカード。しかし、西野技術委員長は運用方法に疑問を呈した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[親善試合]日本1-3ブラジル/11月10日/リール(フランス)
 
「あれは適切ではない」
 
 日本協会の西野朗技術委員長が、そう苦言を呈したのは、ブラジル代表のネイマールがイエローカードを提示された55分、この試合2回目のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー制度)判定のシーンである。
 
「ペナルティエリア内でPKを与えるべきかどうかの決定的なプレー、またはイエローカードなのかレッドカードなのかという場面以外はちょっと。重要なシーン以外で使用されると、試合が止まる回数も増えてしまう」
 
 ただ、西野会長はPKと判定された1回目のVARには「ビデオ判定云々ではない」と不満を漏らさず、プレーの軽さに言及した。
 
「ああいうペナルティエリア内でのデリケートなプレーは致命傷になってしまう。しかも試合序盤のことで、ゲームの流れがあのワンプレーで変わってしまった」
 
 ブラジル戦では、立ち上がりの一瞬の隙が命取りになった。次戦の対ベルギーでは、それをどれだけ修正できるか。「セカンドハーフはプレスが効いていた。あれをベースに考えていく必要がある。監督も手応えを感じていたようだ」と話して、西野氏は会場をあとにした。

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