絶好調の本田圭佑が現地評を一変させた! 「本来の輝きを放つ」「まるでメッシ」と賛辞が相次ぐ

2017年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「期待外れで、チームの低迷を象徴していた」

ゴールという目に見える結果だけでなく、献身的な守備やフリーランニングも精力的にこなしている本田。調子は俄然、上向きだ。(C)Getty Images

 手の平がえしとはこのことだ。メキシコ現地メディアがハイパフォーマンスを繰り返す本田圭佑をこぞって絶賛。いまやパチューカに不可欠な存在であることを認めた。
 
 水曜日ナイターのコパ・コロナMX(メキシコ・カップ)前期・準々決勝で、パチューカはティファナと対戦。その42分だった。本田はハーフウェーライン付近からドリブルを仕掛け、立ちはだかる守備者を次から次へと巧みなステップで交わし、最後は飛び出したGKをチップキックで制するファインゴール。55メートル独走&5人抜きという離れ業で、自身も信じられないといった表情で歓喜を爆発させた。
 
 試合は4-0でパチューカが快勝を収め、11月14日の準決勝(アトランテ戦)に駒を進めた。
 
 本田はここまでリーグ戦で3得点、コパMXで3得点を挙げ、公式戦合計で6ゴールをマーク。4-3-3システムの右サイドを根城に、際立っているのが力強いドリブルとキープ、確度の高いフィニッシュだ。入団直後に怪我や高地順応などで出遅れ、本格合流後もコンディションは上向かず、試合出場は限定的だった。デビュー戦でいきなり鮮烈ゴールを挙げたもののあとが続かず、ファンやメディアはチームの低空飛行が本田の低調にあると言わんばかりに、バッシングの度合いを強めていった。
 
 しかしながらパチューカとメキシコサッカーのリズムに慣れ、徐々にチームにフィットすると、リーグ戦でも10月15日のモンテレイ戦から5試合連続でスタメンに名を連ねる。全盛時のフォームを取り戻した印象さえ受ける。
 
 そんな本田を称えているのが、批判的なスタンスを取っていたメキシコの大手ネットワーク『Azteca Deportes』だ。「この夏にパチューカが獲得したアンジェロ・サガル、エドソン・プッチ、ケイスケ・ホンダはいずれも期待外れで、チームの低迷を象徴していた」と書きつつ、「しかしホンダはその見方をみずからのパフォーマンスでがらりと変えた。今日(ティファナ戦)もグレイトゴールで違いを示し、パチューカの攻撃陣をリードしている」と、褒め称えた。
 
 スペイン紙『Marca』のメキシコ版は「まるでリオネル・メッシのようだった」と評し、メキシコ全国紙『Medio Tiempo』は「これぞミランで10番を付けた男のプレーだ。ホンダはついに本来の輝きを取り戻した」と賛辞を贈っている。
 
 10月に続き、今回の欧州遠征でも日本代表の選から漏れたが、シーズンの中盤戦に差し掛かり、パフォーマンスは急加速的に向上中。12月にはアブダビ開催のクラブワールドカップという格好の見せ場があり、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に強力なメッセージを送り続ける。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事