【伝説のW杯予選プレーオフ】C・ロナウドとイブラヒモビッチの壮絶な撃ち合い

2017年11月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「俺のいないワールドカップは観ない」

試合後に健闘を称え合うイブラヒモビッチとC・ロナウド。2試合トータル6ゴールを、すべてこのふたりが叩き出した(C)REUTERS/AFLO

[2014年ブラジル・ワールドカップ欧州予選プレーオフ・第2レグ]スウェーデン 2-3 ポルトガル/2013年11月19日
 
 ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドとスウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチ。ふたりのスーパースターが壮絶な撃ち合いを演じたのが、ブラジル・ワールドカップ出場を懸けたプレーオフだ。
 
 第1レグ、得意のヘッドで決勝ゴール(1-0)を挙げたC・ロナウドは、敵地での第2レグでもその決定力を見せつける。
 
 50分、ジョアン・モウチーニョのスルーパスに反応して裏へ抜け出し、ドリブルで持ち込んで左足を一閃。貴重なアウェーゴールを奪う。
 
 しかし、この男も黙っていなかった。68分にキム・シュルストレームのCKに打点の高いヘッドで合わせて1点を返したイブラヒモビッチが、その4分後に再び魅せる。強烈なFKをネットに突き刺し、トータルスコアで2-2とする。
 
 アウェーゴールを奪われているため、勝ち抜けにはあと1点が必要。ホームの大歓声を背に、なおも攻勢を強めるスウェーデンの夢を打ち砕いたのは、やはりポルトガルの大エースだった。
 
 77分にウーゴ・アウメイダが裏のスペースへ出した絶妙なパスを受けて再び左足でネットを揺らすと、続け様にモウチーニョのスルーパスからGKをかわしてダメ押し点をゲット。ハットトリックの活躍で、チームを5大会連続のワールドカップに導いた。
 
 敗れたスウェーデンは、2大会ぶりの出場ならず。イブラヒモビッチは、「俺のいないワールドカップは観ない」とコメントして会場を後にした。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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