【W杯欧州予選プレーオフ展望】不安を抱えるイタリア。スウェーデンにも勝機は十分にある

2017年11月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

フォシュベリを軸に堅牢を崩せるか。

故障者/スウェーデン=ドゥルマズ(DF) イタリア=なし
出場停止/スウェーデン=ルスティグ(DF) イタリア=なし

ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフ(第1レグ)
11月10日(金)/フレンズ・アレーナ
スウェーデン×イタリア
 
 【注目ポイント】
●フォシュベリvsイタリア守備陣
●インモービレを抑え込めるか
 
 
【試合展望】
 今プレーオフ屈指の好カードだ。
 
 地力で勝るのはもちろんイタリア。守護神ジャンルイジ・ブッフォンにCBのレオナルド・ボヌッチ&ジョルジョ・キエッリーニと百戦錬磨の名手が居並ぶ守備陣は、大崩れすることはなく、中盤には司令塔のマルコ・ヴェッラッティ、前線にはチーロ・インモービレやアンドレア・ベロッティなど脂の乗ったタレントが揃う。
 
 とはいえ、懸念材料も少なくない。今予選の7節でスペインに0-3の完敗を喫して以降、格下のマケドニアとホームで引き分けるなど精彩を欠き、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督に対する批判の声が高まっている。
 
 とりわけ敵地での初戦はディフェンスが重要になるだけに、機能しているとは言い難い4-2-4に見切りをつけ、3-5-2に変更する可能性もある。
 
 得点源のひとりであるベロッティが故障明けで、ボヌッチがミランで調子を落としている点も含め、不安を抱えたまま第1レグを迎える。
 
 フランス、オランダと同居したA組を2位の座を勝ち取ったスウェーデンも実力は十分。軸となるのは、ズラタン・イブラヒモビッチから10番を受け継いだMFエミル・フォシュベリだ。正確なパスでチャンスを作り出すだけでなく、得点力も高い。
 
 予選でチーム最多の8ゴールを叩き出したマルクス・ベリとのコンビで、イタリアの堅牢を破れるか。
 
 セリエAで11戦14発と絶好調のインモービレを、1対1に強いCBヴィクトル・リンデロフが抑え込めるかどうかも鍵となる。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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