【W杯欧州予選プレーオフ展望】監督交代に揺れるクロアチア。ギリシャにも付け入る隙はある

2017年11月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

4年前のプレーオフ突破の経験者が揃う。

故障者/クロアチア=コバチッチ(MF)、バデリ(MF)  ギリシャ=マンタロス(MF)、ドニス(FW)
出場停止/クロアチア=なし ギリシャ=なし

ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフ(第1レグ)
11月9日(木)/マクシミール
クロアチア×ギリシャ
 
 【注目ポイント】
●タレント豊富なクロアチアの「個」
●堅守を誇るギリシャの「組織」

 
【試合展望】
 個の力では、司令塔ルカ・モドリッチを筆頭に、MFイバン・ラキティッチ、サイドアタッカーのイバン・ペリシッチ、CFマリオ・マンジュキッチなど、多士済々の実力者を擁すクロアチアに一日の長がある。
 
 しかし、今予選ではそのタレント力を活かせず、アイスランドの後塵を拝した。最終節を前にアンテ・チャチッチ監督が解任されるなど、お世辞にもチーム状態がよいとは言い難い。
 
 中盤のミラン・バデリとマテオ・コバチッチを怪我で招集できなかったのも気掛かりだ。代表ではトップ下でのプレーが多いラキティッチを、1列下げざるをえなくなるだろう。
 
 一方のギリシャは予選10試合で6失点と代名詞の堅守が健在。コスタス・マノラスとソクラティス・パパスタソプーロスのCBペアを軸に辛抱強く守り、カウンターに勝機を見出すのが基本的な戦い方だ。
 
 主砲コンスタンティノス・ミトログルが、チャンスを確実にゴールに結びつけられるか――。そこがポイントとなる。
 
 不動の右サイドハーフだったペトロス・マンタロスが故障で間に合わず、右SBのヴァシリス・トロシディスが病み上がりの右サイドは不安を残す。とはいえ、主力の多くが4年前のプレーオフ突破を経験しているのは大きなアドバンテージで、虎視眈々と番狂わせを狙っている。
 
 いずれも日本代表が本大会で対戦した経験のある両チーム。ロシア行きの切符を掴むのは、はたしてどちらか。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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