イタリアは15大会連続W杯出場を果たせるか!? 「必ずロシアに行く」と息巻く指揮官にOBたちは…

2017年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

本拠地で行なわれる第2レグには7万人が来場予定。

記者会見でW杯出場に自信を示したヴェントゥーラ。そんなベテラン指揮官の率いるチームにOBたちはどのような見解を示したのか。 (C) Getty Images

 イタリア代表は今週から始まるワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフで、スウェーデンとロシア行きのチケットを懸けて激突する。過去4度の世界制覇を誇る大国が、1958年以来となる予選敗退を免れるかが注目されるが、ジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督は、予選突破への自信を強調している。
 
 予選でスペインと同組になったイタリアは、9月に行なわれた敵地での直接対決で0-3と完敗。すると、その後のホーム2連戦でも、イスラエルに1-0の辛勝、マケドニアとは1-1のドローと苦しんだ。予選最終節もアルバニアを相手に1-0の薄氷の勝利と、ファンやメディアから批判を浴びせられている。
 
 OBからも不安の声が上がっている。元イタリア代表のアレッサンドロ・コスタクルタは、イタリア版『スカイ・スポーツ』の番組内で、「あまり上手くこのプレーオフを迎えられていないと思う。調子が良くない選手たちが多いからだ」と、アッズーリ(イタリア代表の愛称)の現状に懸念を示した。
 
「苦しい試合になると思う。相手はスウェーデンだからね。運動能力の点では上回ってくるだろうし、戦術面でいくばくか苦しめられるはずだ」
 
 ほかにも、ジュゼッペ・ベルゴミが3-5-2、アレッサンドロ・デル・ピエロが3-4-3と、ヴェントゥーラ監督が採用してきた4-2-4とは異なるシステムを進言するOBもいる。
 
 一方で、現役時代にインテルで活躍し、イタリアをよく知る元アルゼンチン代表のエステバン・カンビアッソは、「違いとなるのはシステムではなく、出場する選手の現状だと思う」とコメント。そのうえで、「イタリアが醜態をさらすことはないと思う」と、予選突破を"後押し"した。
 
 13日の第2レグには、会場となるサン・シーロに約7万人のファンが駆けつけるとみられている。ヴェントゥーラ監督は6日の会見でチームには、「自信、冷静、気迫」があると強調した。
 
「サン・シーロに来てくれる7万人に感謝する。イタリアは団結した。サポーターの熱気が感じられる。我々は彼らを失望させてはいけない。我々は自分たちにふさわしいこと(本大会出場)を祝いたいと強く思っているし、それを強く期待している」
 
ヴェントゥーラ監督は、「じつは夢がひとつある。チームを指導するために20日の時間が欲しいんだ」と、スウェーデン撃破に向けて意気込んだ。
 
「その夢を実現させるために、我々は必ずW杯に行く」
 
 イタリアは15大会連続出場を果たせるか。運命の第1レグは、敵地フレンズ・アレーナで、現地時間11月10日に行なわれる。
 
 
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