アンチェロッティはレアル・マドリーで「ファーガソン」になる?

2014年05月01日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ペレス会長が仕事ぶりに惚れ込む。

R・マドリーを12年ぶりのCL決勝に導いたアンチェロッティ監督。マンチェスター・Uの新監督候補にも挙がるが、マドリードで長期政権を築きそうだ。 (C) Getty Images

 ミュンヘンでバイエルンに4ゴールを叩き込む前から、フロレンティーノ・ペレス会長はカルロ・アンチェロッティ監督の仕事ぶりに惚れ込んでいる。
 
「会長は、カルロをマンチェスター・ユナイテッドにおけるアレックス・ファーガソンと同じような存在に、と言っている」というのが、先週日曜日(4月26日)に私がスペインの友人から電話で聞いた話だ。
 
 ジョゼップ・グアルディオラ率いるバイエルンを一蹴してチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝に駒を進めたいま、レアル・マドリーはそのCL決勝の結果や、現在暫定3位につけるリーガ・エスパニョーラの結末にかかわらず、その路線を進むことになるだろう。
 
 アンチェロッティ自身は、そんな先のことを考える暇もなく、今現在に集中している。ひと言「イエス」と答えれば、ほかでもないユナイテッドの監督の座に就けることも知っているが、昨夏ファーガソン直々の誘いを断ってR・マドリーを選んだだけに、1年でマドリードを去ることはあり得ない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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