「欧州“最恐”のチーム」とスペイン紙も警戒。パリSGにCL新記録達成の期待

2017年11月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

4節までに17ゴールはCL史上最多。

CLで驚異的な数字を叩き出しているパリSG。期待のネイマールは4試合連続でゴールを挙げている。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンが史上最高額となる2億2200万ユーロ(約289億円)でネイマールを獲得した理由のひとつが、悲願の欧州制覇を成し遂げるため。そしていまのところ、チームはその壮大な夢に向かって順調に歩みを進めている。

 現地時間10月31日のチャンピオンズ・リーグ(CL)で、ベルギーのアンデルレヒトを5-0と粉砕したパリSG。17得点・0失点という圧倒的な数字でCL4連勝を飾ったチームは、2位のバイエルン・ミュンヘンに勝点3差の首位に立ち、2試合を残して早くもグループステージ突破を決めている。

 スペイン紙『Marca』は1日、「あらゆるCL記録を打ち破る、パリSGの恐怖」との見出しで、CLにおけるパリSGのここまでの見事な戦いぶりを伝えている。

 まず他を圧倒しているのが、4節までに17ゴールを奪った驚異の得点力だ。これはCL史上最多で、1998-99シーズンにマンチェスター・ユナイテッドが築いた「4節で16ゴール」という記録を上回った。残り2試合で5ゴールを挙げれば、16-17シーズンにドルトムントがマークした21ゴールというグループステージ最多得点記録を塗り替えることになる。

 もちろんその原動力は、エディンソン・カバーニにネイマールとキリアン・エムバペを加えた新生3トップの「MCN」だ。現時点でもチームの顔となる3人のアタッカーだけで17得点のうち10得点を決めており、『Marca』紙によれば、ネイマールはドリブル成功回数の大会最多記録(29回)もマークしている。

 パリSGが順風満帆なのは、攻撃陣だけではない。守備でも4試合連続でクリーンシートを成し遂げており、GKアルフォンス・アレオラが18セーブを記録している守備陣が、CL史上初となる無失点でのグループステージ突破を達成するかも注目されている。ちなみに、現在の最少失点記録はACミラン、アヤックス、ユベントス、チェルシー、リバプール、ビジャレアル、マンチェスター・U、モナコ、そしてパリSG自身がマークした1失点だ。

 これらの数字を用いて、『Marca』紙はパリSGが「欧州で最も恐ろしいチーム」であると、その脅威を大きく伝えている。

 ただ一方で、欧州制覇には及ばないと考えるサポーターも多いようだ。『Marca』紙のアンケートでは、約8000人のユーザーのうち、7割強が「優勝はできない」と回答している。パリSGはこのまま快進撃を続けられるのだろうか。
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