【DFBカップ】大迫途中出場のケルン、13試合ぶりの白星! シュツットガルト・浅野は同点PKゲットも…

2017年10月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

原口はベンチ入りも出番はなし

シュマトケSD解任など荒療治を施したケルンが、ようやく勝利。大迫は途中出場で大きな仕事は特になかったが、久々の勝利の瞬間をピッチ上で迎えることができた。 (C) Getty Images

 10月25日(現地時間)、ドイツ・DFBカップの2回戦が行なわれ、ケルンは3-1でヘルタ・ベルリンを下して次ラウンド進出を決めた。

 ブンデスリーガ、ヨーロッパリーグともにまだ勝利がなく、いずれにおいても最下位に沈んでいるケルンと、彼らほどではないが、直近の6試合で2分け4敗と同じく不調のヘルタの一戦、両チームの日本人選手、大迫勇也、原口元気はともにスタートとなった。
 
 試合はボールポゼッションでは大きな違いはないものの、ヘルタはプラッテンハルトの2発のFKの他、カルー、ペカリークの強烈なシュートなどでGKホルンを脅かす。
 
 一方、ケルンはビッテンコート、ヨイッチがドリブルで仕掛けてゴールに迫るものの、なかなかチャンスを作り出すまでには至らなかったが、35分に待望のゴールを先に奪う。
 
 ビッテンコートがペナルティーエリアから放ったシュートはしっかりミートしなかったものの、ボールはゴール前のギラシーに向かって飛び、彼が頭で繋いだボールを、ツォラーが右足のボレーで合わせてGKヤルステインを破った。
 
 やや幸運なかたちで公式戦3試合ぶりのゴールを奪ったケルン。すると43分にも、チャンスが訪れる。ヨイッチが蹴ったCKは、ニアでの両チームの競り合いをすり抜けてゴール前へ。そこには、マローがフリーで待ち構えており、難なく合わせて追加点を奪った。
 
 2点のリードを奪って前半を終えたケルン。余裕を持てるようになったアウェーチームは、攻撃での連係が機能し、とりわけカウンターでその威力を発揮する。64分には、スムーズなボールの繋ぎからツォラーがGKの頭上を抜くシュート。ポストにはね返されるも、クレメンスが詰めてリードを3点に広げた。
 
 69分にCKでシュタルクのヘディングシュートで1点を返されるも、ケルンはこれ以上の失点を許さない。この試合でもスペースを空けてしまう悪い癖は出たものの、個々の対応の速さと粘り強い守備によって、これを十分にカバーした。
 
 77分、大迫がハンドベルカーに代わって登場したが、試合に大きな動きはなく、このままケルンは3-1で勝利。同カップの1回戦、5部のレーアTSに5-0の勝利を飾って以来、約2か月半ぶり、そして公式戦13試合ぶりの白星を挙げた。これが浮上にきっかけとなるだろうか。
 
 一方、ヘルタは7試合勝ちなし。ケルンを追う展開のなかで、交代枠はマイアー、イビシェビッチ、ドゥーダに使われ、原口に出番は訪れなかった。
 
 日本人選手といえば、この日は他に、シュツットガルトの浅野拓磨がカイザースラウテルン戦でスタメン出場を果たしている。
 
 試合はホームのカイザースラウテルンが7分に先制するも、シュツットガルトは21分にギンチェクのPKで追い付く。このPKを獲得したのが、浅野だった。
 
 相手DFがボールをかぶったところでボールを奪い、ゴールに突進したところで倒された浅野。しかし、彼がファウルを受けた位置はペナルティーエリア手前だったようにも見えただけに、疑惑の判定となった。
 
 シュツットガルトは後半、浅野とともに相手DF陣をスピードで翻弄したアコロが66分に勝ち越しゴールを決め、さらに途中出場のテロッデが71分に追加点をゲット。3-1で2部リーグを振り切った。浅野自身も、左サイドからのドリブルで惜しいシュートを放っている。

 25日に行なわれたその他6試合の結果は、以下の通り。
 
オスナブルック 2-3 ニュルンベルク
ヴォルフスブルク 1-0 ハノーファー
ヤーン・レーゲンスブルク 2-5 ハイデンハイム
ブレーメン 1-0 ホッフェンハイム
フライブルク 3-1 ディナモ・ドレスデン
RBライプツィヒ 1(4PK5)1 バイエルン

 2回戦を勝ち上がった16チームは、10月29日の組み合わせ抽選で対戦相手が決定し、12月19・20日にラウンド16に臨む。
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