【ブンデス日本人の現地評】ハンブルク勢に高評価! 「素晴らしかった」酒井と「攻撃を引っ張った」伊藤 etc.

2017年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

酷評と擁護で分かれた大迫への見方

攻撃を託されている大迫としては、得点を生み出せなかったことが大きな減点材料に。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガは第9節を終えたが、最下位のケルンはいまだに勝利を挙げられないでいる。

 17位ブレーメンとの下位直接対決は、互いに多くの決定機を迎えたにもかかわらず、スコアレスドロー……。先発出場した大迫勇也は79分までプレーしたが、チームに初勝利をもたらすことはできなかった。
 
 そんな大迫に対する現地メディアの評価は割れた。
 
『ビルト』紙はチーム最低タイの5点、『キッカー』誌はチーム単独最低点となる5点と、厳しい評価を下している。シュート1本に終わり、目立った活躍をすることができなかったのか、そのまま評価に反映されたかたちだ。
 
 その一方で、地元メディアは大迫を擁護。『エクスプレス』は採点こそ4点ながら、「彼の能力は、また光った。しかし、決定的な瞬間では自信が足りなかったし、然るべき味方もいなかった」と、チーム状態の悪さも影響していることを示唆した。
 
『ケルナー・シュタットアンツァイガー』も、やはり採点はチーム最低タイの4点と厳しかったが、「信じられないほどアクティブで、攻撃に全てを捧げるべく取り組んだ。集中力の欠如が、ミスとボールロストに繋がった」と、ポジティブに記している。
 
 続いて、日本人対決としても注目されたフランクフルト対ドルトムントでは、長谷部誠がリベロとして先発フル出場、香川真司は右インサイドハーフとして58分から途中出場を果たした。
 
 フランクフルトは2点ビハインドから追いつき、ホームでの対ドルトムント戦を4戦負けなしとしたが、長谷部は2失点に関与したこともあって、評価は芳しくなかった。
 
『ビルト』はチーム最低タイの4点を付け、『キッカー』はチーム単独最低点となる4点。さらに地元紙『フランクフルター・ノイエプレッセ』も、「まだベストではない。守備や組み立てで、弱気な姿勢がしばしば見られた」と注文を付けた。
 
 一方の香川は、自身がピッチに入ってから2失点。見せ場もほとんどなく、『ビルト』が4点、『キッカー』が3.5点という採点になった。

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