「マフィアの息子だなんて知らなかった」恐喝容疑の元イタリア代表FWに禁固刑

2017年10月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ナイトクラブの運転資金を調達するために…。

禁固刑に科されたミッコリ。エースとして活躍したパレルモ時代の恐喝容疑で実刑が下った。(C)Getty Images

 168センチと小柄ながら、切れ味鋭いドリブルとパワフルなシュートを武器に、ユベントス、フィオレンティーナ、パレルモなどで活躍したファブリツィオ・ミッコリ(元イタリア代表FW)がこの程、裁判所から3年6か月の禁固刑を科された。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙などが報じている。
 
 2015年に現役引退したミッコリだが、容疑が掛けられたのは、現役時代の恐喝行為だ。パレルモに在籍していた10~11年頃、副業でナイトクラブの経営に乗り出そうと考え、友人のマウロ・ラウリチェッラに運転資金として1万2000ユーロ(約156万円)を調達してほしいと依頼した。
 
 ところが、頼んだ相手が最悪だった。このラウリチェッラは、あろうことか地元では名の知れたマフィアのボスの息子だったのだ。資金を集めるため、恐喝まがいの強引な方法で2000ユーロ(約26万円)を回収。指示を出したとされるミッコリも罪に問われることになったのだ。
 
 元イタリア代表FWは、裁判で「ラウリチェッラがマフィアと繋がりがあるなんて知らなかった」と、時折涙を浮かべながら無実を主張したものの、受け入れられなかった。一方のラウリチェッラは、恐喝ではなく、単なる暴行容疑で執行猶予付きの1年の禁固刑に処されるに留まっている。
 
 ミッコリの弁護士は、「矛盾している。なぜラウリチェッラが(恐喝容疑では)無罪なのに、ミッコリだけが罪を被るのか」と不服を唱え、控訴する方針だ。
 
 はたして控訴審で無罪を勝ち取れるのだろうか。
 
文:ワールドダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事