ネイマール退場、酒井健闘の仏版クラシコは白熱の劇的展開!

2017年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

マルセイユが勝利かと思われた試合終了間際に…。

酒井宏樹(左)はネイマール(右)と激しいマッチアップを繰り広げた。(C)Getty Images

 通称ル・クラスィク(エル・クラシコの意)と呼ばれるフランス版ナショナルダービーが、現地時間10月22日のリーグ・アン10節で実現。マルセイユとパリSGが死闘を繰り広げた。
 
 ホームの4位マルセイユは4-2-3-1で酒井宏樹も右SBで先発し、CFには前節に初ゴールを挙げた新加入ミトログルが連続スタメン。一方、首位パリSGもいつもの4-3-3で、エムバペ、カバーニ、ネイマールのMCNトリオをはじめ、右SBにD・アウベスではなくムニエを起用した以外はベストメンバーを揃えた。
 
 序盤から一進一退の攻防が続く中、先制したのはマルセイユだった。16分、敵陣中央あたりでボールを持ったL・グスタボが左足を一閃。シュート回転で逃げていくようなシュートになり、ゴール左隅に突き刺さった。
 
 その後はパリSGが何度も攻め込み、33分には同点に追いつく。ネイマールが左サイドからラビオに鋭いパスを通すと、ペナルティーエリア内に走り込んで折り返しを受けると、左足ダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。
 
 その後はパリSGが何度か攻め込むもゴールは生まれず、1-1でハーフタイムを迎えた。
 
 後半はパリSGが引き続き猛攻を仕掛けるも、敵の集中した守りを崩しきれない。一方のマルセイユも相手のハイプレスに苦しみ、なかなかチャンスを作れない拮抗した展開となる。
 
 そんな中で先に動いたのはマルセイユで、66分にミトログルを下げてエヌジエを投入する。一方のパリSGも69分にT・モッタに代えてドラクスラーを入れ、攻撃力を高めた。
 
 しかし、勝ち越しゴールを奪ったのはマルセイユだった。78分、右サイドでエヌジエが粘ってクロスを挙げると、ゴール前に飛び込んだトバンが右足ダイレクトで合わせた。
 
 直後にパリSGはエムバペを下げてディ・マリアを入れると、マルセイユは殊勲トバンに代えてB・サールを入れた。
 
 その直前のCKで敵ファンから物を投げられたり、ブーイングを浴びたりしてイラついていたネイマールは、84分に倒れている相手を突っついてイエローカード。さらにその3分後にはファウルをしたオカンポスに軽いヘッドバットを食らわせ、2枚目のイエローカードで退場処分となった。
 
 マルセイユがこのまま14試合ぶりの勝利かと思われた92分、1人少ないパリSGがなんと試合を振り出しに戻す。ペナルティーエリア左前からの直接FKをカバーニが見事に決めたのだ。
 
 試合はこのまま2-2で終了。白熱のフランス版クラシコは痛み分けとなった。
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