CL初勝利! 民泊で“嫌われ者”RBライプツィヒのリアルな地元評を聞いてみた

2017年10月19日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

郊外のアパートにたどり着き、現われたのは…。

RBライプツィヒは連動性溢れる3トップが機能し、CLでの実績十分なポルト相手に前半のうちにオギュスタンらが3ゴールを奪った。(C)Getty Images

[欧州CL 3節] RBライプツィヒ 3-2 ポルト/10月17日/RB ARENA
 
 ドイツのライプツィヒで、東京五輪を控え日本でも話題に上る機会が増えた民泊をしてみた。今回の滞在で、切り詰めるべきは宿泊費だったのが一番の理由。また20年以上前の学生時代に半年ほどライプツィヒで学んだことがあり、せっかくの機会なので、ネットのニュースや書き込みではないリアルな声で「変化」や「現実」を知りたかったから。
 
 それに平日のナイターは午後9時頃(今回は8時45分)から始まるので、スタジアムを出るのは23時を過ぎる。ちょっと喧噪を逃れようと過ごすと、路面電車の終電がない!なんてこともある。最悪、スタジアムから徒歩でも帰れるところを選択するのは妙案だと思った(歩かずに済んだが、結構離れていた…)。
 
 ドイツはユースホステルの発祥の地でもある。旅行者のニーズに応じ、さまざまな受け入れる形態があり寛容だ(それによってホテル側との軋轢も起こっているようだが)。民泊そのものの課題を感じつつ、トータルではこちらのニーズを十二分に満たしてくれる滞在をさせてもらった。
 
 ライプツィヒ中央駅から路面電車に乗って「Red Bullアレーナ」の先へ西に10分、これまで家主がメールなどでやりとりして教えてくれたハルテシュテレ(停留所)で降りる。飲食物を購入できるキオスク、それにケバプやベトナム料理の食堂が目抜きの十字路に点在し、程よく賑わう。そんな郊外の住宅地にあるアパートの3階。宿泊するのは34歳のトーマス・ホイヤーさん宅だ。
 
 大柄だが気さくで、声も大きい。ちょっとお姉系!?……という話し方だが、温かく迎えてくれる。間取りは2DK。その一部屋に通される。部屋は十分に広く、驚くほど綺麗。ベッド、机、棚、ケーブルTVが設置され、ホテルと変わらない清潔さだ。台所やバスルームはもちろん共用だが、「飲み物は自由に飲んでいいよ」と言われた(でも気を遣って飲めず……)。何より洗濯機を自由に使わせてくれて、スーツケースに溜まっていた洋服を洗えたのは助かった。これでホテルの半値以下の価格だった(ただし事前なのやりとりにそれなりに手間が掛かる)。
 
 トーマスさんはライプツィヒで生まれ育ち、一度ベルリンに住んでみたものの、再び3年前にこの故郷に戻ってきたという。
 
「ベルリンは僕には大きすぎたよ」

次ページ地元ではどのように受け入れられているの?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事