「イタリア代表の評価基準はおかしい」MLSで活躍中のジョビンコが落胆…

2017年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベロッティ故障中の前線はテコ入れがありえるが…。

MLSで大活躍中のジョビンコだが、イタリア代表からは一向に声がかからない。(C)Getty Images

 佳境を迎えたロシア・ワールドカップ予選で、いまだ本大会行きを決められていない唯一の優勝経験国が、過去4度の世界制覇を成し遂げているイタリアだ。現地時間10月16日に行なわれた抽選の結果、欧州予選プレーオフではスウェーデンと対戦することが決まった。アウェーの第1戦が11月10日、ホームの第2戦が13日だ。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、イタリアはスウェーデンを相手に過去23試合で11勝6分け6敗と大きく勝ち越しており、1998年から負けていない。最新のFIFAランキング(イタリアは15位、スウェーデンが25位)、タレント力、経験値などを加味しても、14大会連続出場中のアッズーリが有利と言えるだろう。
 
 だが、ホーム&アウェーのプレーオフでは何が起こるか分からない。しかも、イタリアは9月のスペインとの"決戦"で0-3と完敗して以降、イスラエルやアルバニア相手に1-0と苦しみ、マケドニアとはホームで1-1のドローと調子が今ひとつだ。
 
 さらに、10月1日のヴェローナ戦で右膝の靭帯を痛め、全治4週間と診断されたエースのアンドレア・ベロッティ(トリノ)のコンディションも懸念される。
 
 こうした不安要素もあるだけに、11月はジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督が新たな人材を招集する可能性があるかもしれない。これまでに挙がった名前は、いずれも所属クラブで結果を出しているシモーネ・ザザ(バレンシア)やマリオ・バロテッリ(ニース)だ。
 
 加えてMLSで活躍するセバスティアン・ジョビンコも、その候補のひとりと言えるだろう。2015年にユベントスからトロントFCに移籍した小兵ファンタジスタは、初年度に22ゴールをマークし、リーグのMVP、得点王、アシスト王の個人3冠を達成。約3シーズンで通算92試合に出場し、58得点・37アシストとハイパフォーマンスを見せている。
 
 しかし、アントニオ・コンテ前監督が率いていた2015年10月を最後に、ジョビンコは代表から遠ざかっている。アンドレア・ダミーコ代理人は先日、MLSで主役として活躍を続ける小兵FWを招集しないヴェントゥーラ監督を「バカげている」と批判した。
 

次ページ「MLSは簡単なリーグじゃない」と強調する。

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