【ブンデス日本人の現地評】伊藤達哉は今回も好印象! 一方、代表戦明けの選手は軒並み低評価…

2017年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

またも逸機が目立ってしまった大迫

攻撃の中心ではあったが、過去の試合に比べると、攻撃に絡む回数は少なかった大迫。なかなかチャンスを作れないチームのなかでは、わずかな逸機も大きく目立ってしまう……。 (C) Getty Images

 長旅の疲れも影響したのか、日本人選手たちはブンデスリーガ第8節で輝きを放つことができなかった。

 金曜日に行なわれたシュツットガルト対ケルン戦(2-1で前者が勝利)で、浅野拓磨はベンチ入りするも出場機会がなく、大迫勇也は先発フル出場を果たしたが、チームは早くもリーグ戦7敗目を喫することになった。
 
 2トップの一角として先発した大迫は、前半に2つのチャンスを迎えるがモノにすることはできず。後半途中からボランチとしてプレーしたが、チームを救うことはできなかった。
 
『ビルト』紙、『キッカー』誌はともに4点を付け、地元紙『エクスプレス』も4点で、「5分に先制する大きなチャンスがあった。しかし、枠を外れた」と、決定機逸を指摘している。
 
 また、地元紙『ケルナー・シュタットアンツァイガー』も5点と厳しい評点となり、「良い選手だったが、相手ゴールへの脅威は全くなかった。シュートは意味をなさなかった」とばっさり切り捨てた。
 
 もうひとつの日本人対決となったマインツ対ハンブルク戦では、日本人3選手が揃って出場機会を得た。
 
 3-2でハンブルクを振り切ったマインツの武藤嘉紀は、代表ウィーク明けということもあってベンチスタート。3-1で迎えた68分からピッチに入ったが、リードしていたこともあり、自身にゴールチャンスはなかった。
 
 出場時間が短かったため、『ビルト』、『キッカー』はともに採点なし。地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』も採点を付けず、「代表ウィークの後で疲れた日本人は、休養をもらった」とだけ記している。
 
 一方、ハンブルクの日本人2人には対照的な評価が。左SBとしてフル出場したキャプテンの酒井高徳には、『ビルト』がチーム単独最低点の6点、『キッカー』もチーム単独タイの5点と厳しい評価になった。
 
 さらに、地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「パフォーマンスの安定感を理由に、昨シーズンからキャプテンマークを引き継いだはずの酒井に何が起きているのか? エズツナリとのマッチアップでは、この日本人の"酷いコピー"しか見ることができなかった」と、低調なパフォーマンスに苦言を呈した。

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