ダービーの長友佑都に賛否両論…「勤勉なDF」との賛辞からワースト選出も

2017年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

長距離移動後でもダウベルトとの争いを制す。

フル出場でミラノ・ダービー勝利に貢献した長友。ただ、現地メディアの評価は二分された。(C)Getty Images

 インテルに所属する日本代表DFの長友佑都は現地時間10月15日、セリエA8節のミラノ・ダービーで先発フル出場を果たした。リーグ単独2位に浮上する3-2の勝利に貢献した背番号55について、現地メディアの評価は二分された。
 
 エースのマウロ・イカルディがハットトリックと大活躍し、終了間際の決勝点で大一番を制したインテル。長友はインターナショナルウィーク明けで長距離移動後だったにもかかわらず、これまで併用されてきたダウベルトとのポジション争いを制してスタメンに名を連ね、90分に渡って左SBを担った。
 
 しかし、前半終了間際にファビオ・ボリーニに裏を取られて決定機を許したことをはじめ、後半もそのミランの右WBに押されたこと、パスミスなどがやや目立ったことで、一部のイタリア・メディアは長友に厳しい評価を下している。
 
 イタリア『スカイ・スポーツ』は編集部、ユーザー採点ともに及第点を下回る「5.5」、『メディアセット』は及第点の「6」だった。また、インテル専門サイトも『fcinter1908』が「5.5」、『fcinternews』が「6」と同様の採点。前者は「ボリーニを自由にさせすぎた」と批判し、後者も「前半は称賛に値するが、ミランが彼のゾーンを突いてきた後半はより苦しんだ」と指摘している。
 
 一方で、一般紙『コッリエレ・デッラ・セーラ』電子版は及第点の「6」を付け、「誰もが彼のサイドから攻め、そして間違えた。日本人は勤勉なディフェンダー」と称賛。16日付の『コッリエレ・デッロ・スポルト』紙も同じく「6」と採点。「守備で気をつけていた」と一定の評価を下した。
 
 しかし、16日付の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は「5.5」と及第点を下回る採点に加えて、チームのワーストプレーヤーに選出。前半の問題点はボリーニに裏を取られた場面だけで、さらにロベルト・ガリアルディーニの責任もあったとしつつ、「文字通りボリーニにコーナーへと追い詰められた」と、後半のパフォーマンスを批判している。
 
 一部のサポーターやメディアからは、昨シーズンから厳しく評価されている長友。だが、今夏に2000万ユーロ(約26億円)を投じて獲得したダウベルトを差し置いてのダービー先発出場は、ルチアーノ・スパレッティ監督が信頼を寄せている何よりの証だ。
 
 インテルは次節(10月21日)、首位ナポリとの直接対決に臨む。熱狂的な雰囲気になること間違いなしのサン・パオロでの一戦で、長友は再びスタメンの座を勝ち取れるだろうか。

【動画】ミラノダービーはイカルディの3発でインテルに軍配! 長友佑都がフル出場 |インテル 3-2 ミラン
 
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