塩谷 司(広島)「W杯でどこまでやれるか試したい」

2014年04月23日 週刊サッカーダイジェスト編集部

攻守で決定的な仕事を果たし、3月の「コカコーラJリーグ月間MVP」にも選出された。 (C) SOCCER DIGEST

 あらゆる状況に対応できるセンターバックであると同時に、抜群のタイミングで前線に上がり、難しいシュートをあっさり決めて見せる。強く正確なキックは味方をピンチから救うとともに、スルーパス、FKと攻撃でも活かされている。

 攻守で決定的な仕事を果たせる塩谷司は、昨シーズンに覚醒を果たして以降、急激な上昇曲線を今なお描き続けており、残りわずかとなったブラジル行きのチケットを滑り込みで手に入れることができるのかどうかが注目される。

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――日本代表合宿に呼ばれたのは、どこが評価されてのことだと思いますか?
「どこですかね(笑)。ずっとチームが結果を出し続けていますし、そのなかで個人としても着実に良くなってきている手応えがあるので、そこを見てもらえたんじゃないでしょうか。アピールしたいのは1対1の強さや運動量。あとはシュートチャンスがあったら打っていきたいです」

――今シーズン、Jリーグではここまで5得点です。
「うまくいきすぎですね(笑)。得点が続いているのは良いことだと思うんですけど、やっぱりもっと守備を頑張らないと。昨シーズンよりも失点が多いので、そこはもっとこだわっていきたいと思います」

――攻撃面に関して、具体的に昨シーズンと何が違いますか?
「上がるタイミングが掴めてきたし、フリーランニングの質も上がっていると思います。回数自体が増えたし、思い切ったプレーができるようになりましたね。チャンスがあればどんどん上がっていって、シュートで終わるイメージを常に持っています」

――今シーズンは直接FKを2本も叩き込んでいます。
「それまでFKの練習はしていませんでした。川崎戦の時は、監督に蹴れと言われて、えっ? っていう感じで。最初は(高萩)洋次郎くんが壁の位置を見た時に『決められるかも』って言ったんですけど、壁が少しずつ前に出てきたので、『厳しいかも』と(笑)。もう覚悟を持って蹴るだけでした。コースはぎりぎりだったので、もう1回あのシュートを蹴れと言われても、できないでしょうね。本当にまぐれです(笑)」

――FKの練習はするようになりましたか?
「セットプレーを確認する時に蹴ったりはしています。ただ、責任も生まれてくるから、できれば蹴りたくないんです(笑)」

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