【移籍市場超速報】レアル・マドリー ベンゼマとスアレスの入れ替えを視野に

2014年04月22日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

リバプールとは年俸1000万ポンドで契約を更新したばかりだが。

24年ぶりのリーグ優勝へ突き進むリバプールを牽引するスアレス。R・マドリーが獲得に本腰か。 (C) Getty Images

【レアル・マドリー】ベンゼマが契約延長しなければスアレス獲得へ

 復活祭の日(4月20日)にもゴールを決めたルイス・スアレス。リバプールとは年俸1000万ポンド(約17億5000万円)という法外な金額で契約を更新したばかりだが、来シーズンもアンフィールド(リバプールの本拠地)に残ると決まったわけではない。

 同じウルグアイ代表のエディンソン・カバーニ(パリSG)に、マンチェスター・ユナイテッドが照準を合わせているように、レアル・マドリーが獲得を狙っているからだ。スアレスにはチェルシーも興味を示していると言われてきたが、ここにきて手を引きそうな雲行き。というのも、アトレティコ・マドリーのディエゴ・コスタ獲得の目処が立ったという感触を強めているからだ。

 R・マドリーは前線にカリム・ベンゼマを擁しているが、2015年に切れる契約をまだ延長していない。すでに交渉は始まっているものの、それが難航するようだとマドリーはスアレス獲得に全力を尽くすだろう。ベンゼマの延長が実現したとしても、スアレス獲得の見込みが立てば、ベンゼマを例えばアーセナルに売却するシナリオが想定できる。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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