「町田対名古屋の退場者取り違え」判定への見解は?JFAが再発防止に言及

2017年09月21日 サッカーダイジェスト編集部

町田の平戸太貴が退場処分となったシーンが検証対象に。

家本主審は即座にレッドカードを提示。しかし、その対象はプレーに関与していない選手だった。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 JFAが21日、JFAハウスで第5回レフェリーブリーフィングを開催。リーグ戦やルヴァンカップなどの18シーンをピックアップし、映像を使って解説した。そのなかで、J2・28節の町田対名古屋で起きた「退場者取り違え」のレフェリングについての見解も発表した。

「退場者取り違え」が起きたのは、同試合の89分。名古屋の青木亮太が、町田の深津康太に倒されたが、家本政明主審はプレーに関与していない平戸太貴にレッドカードを掲示した。後日、平戸の出場停止が取り消され、深津へ1試合の出場停止が科された。
 
 JFA審判委員会副委員長の上川徹氏は、「主審がカードを出す前に副審と確認を取っていて、ここまでは良かった。しかし、主審がしっかりと背番号を覚えておらず、倒れた選手の近くにいた選手(平戸)にカードを出した。周囲の選手にも確認したが、間違ってレッドカードを提示してしまった」と説明した。
 
 また、同委員長の小川佳実氏も補足説明を行ない、「同じ過ちを繰り返さない為に何ができるか。第一はレフェリーのレベルアップ。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)や追加副審の導入も考えているが、トップレベルの試合に限る」と述べた。

 そして、「こういった問題が起きた際は、メディアの皆様と情報共有をしていきたい」とし、今後も情報開示を行う方針を明らかにした。
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