JFAが神戸対磐田での「エリア内の決定的なハンド」を検証。上川副委員長は「映像で見ると明らかだった」

2017年09月21日 サッカーダイジェスト編集部

神戸の渡部博文が手を使ってクリアしたシーンが検証対象に。

ペナルティエリア内の決定的なハンドに納得がいかず、磐田の選手たちが審判へ詰め寄る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 9月21日、JFAハウスにて第5回レフェリーブリーフィングが開催された。報道関係者を対象に、Jリーグの試合で実際にあった判定について説明し、レフェリングについてより理解を深めてもらう狙いで行なわれている。
 
 多くのあいまいな判定を検証していく同会見では、J1・24節の磐田対神戸で起きた「ペナルティエリア内の決定的なハンド」についても説明。磐田のアダイウトンが敵陣ゴール前でボールを奪取し、GKの頭上を越すシュートを放ったが、神戸の渡部博文が手を使ってクリアしたシーンだ。
 
 JFA審判委員会副委員長の上川徹氏は、「映像で見ると明らかだった。ここでは、主審の技術的な問題がある。神戸がボールをキープしている状況で、こういった(ボールを奪われる)プレーを予測できなかった。その後、キーパーとアダイウトンがコンタクトするかもしれないので、左に走ったことは十分に理解できるが、それにより、(ハンドの瞬間に)手が頭と重なって見えた。右に走ってポジショニングを取れば(ハンドが)見えていた」
 
 また、「吹いたら退場なので、確信がないと判定できない」と微妙な判定を振り返る。今後の対策として、審判団の技術向上はもちろんのこと、「追加副審やビデオアシスタントレフェリーを導入すれば(誤審は)防げる」とさらなるレフェリングの向上に意欲を覗かせた。
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