【ブンデス日本人の現地評】ゴールで勝利に大貢献の武藤と宇佐美には高評価、他の4人は振るわず…

2017年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「前半終了間際の武藤のゴールが試合を変えた」

 代表ウィークを終え、ブンデスリーガ1部は第3節が行なわれたが、日本人選手にとっては先発が2人、途中出場が2人と、やや寂しい週末になった。


 そのなかで最も輝きを放ったのは、マインツの武藤嘉紀。ホームでのレバークーゼン戦に1トップとして先発すると、前半終了間際に同点ゴールをマークしてチームの逆転勝利(3-1)に大きく貢献した。
 
 現地メディアは、その活躍を大きく取り上げている。
 
『ビルト』紙はチーム最高タイの2点を与え、「常にプレーに絡みながらも、長いあいだ、前線で孤立していた。しかし、チャンスを得ると、それをモノにした。前半終了間際の彼のゴールが、試合を変えた。後半にはFKを獲得し、2-1の勝ち越し点による勢いももたらした」と評価した。
 
 また、電子版で「武藤とその仲間たちが、レバークーゼンの開幕からの不調を完璧にする」という見出しを付けた『キッカー』誌は武藤に2.5点を与え、ゴールについて「武藤が何もないところから同点ゴール」と記している。
 
 一方、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』の評価は今ひとつ。「まずチームメイトから孤立させられ、最初は何も起こせなかった。調子を上げて価値ある同点ゴールを決めた」とやや辛めの寸評で、評点は3点に止まった。
 
 2トップの一角としてアウクスブルク戦に先発フル出場した大迫勇也だが、チームは0-3で敗れ、開幕3連敗となった。彼自身は31分に決定機を迎えたが、ジョン・コルドバのパスは合わなかった。
 
 4.5点を付けた地元紙『ケルナー・シュタットアンツァイガー』は「コルドバが確実に1-1にしなければならない場面を台無しにした。だが、大迫のアイデアはどこに消えたのか?」と、その場面について言及している。
 
 一方、5点を付けた地元紙『エクスプレス』は、「大迫のアイデアはどこへ行ってしまったのか? チームには大迫が足りなかった」と、同じく彼が攻撃に想像性をもたらせなかったことに追求した。そして、『ビルト』、『キッカー』ではともに、5点と厳しい採点が付いた。
 
 ハンブルクの酒井高徳は、RBライプツィヒ戦で71分からピッチに入り、今シーズン、リーグ戦初出場となったが、75分にはティモ・ヴェルナーにカウンターからのゴールを許し、チームも0-2で今シーズン初黒星を喫した。
 
 地元紙『ハンブルガー・アーベンドブラット』は「酒井がピッチにやって来て敗れた。この日本人はファウルを犯すことなく、ヴェルナーを止めることができなかった」と記し、何が何でも失点を防ぐべきだったと説いた。『ビルト』は4点、『キッカー』は出場時間が短いため採点が付かなかった。

次ページ2部では日本人デビュー戦対決が実現

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