【日本代表】最終戦を飾れず。それでもハリルは「これで選手たちに失望することはない」

2017年09月06日 サッカーダイジェスト編集部

「まずはサウジアラビアの勝利と予選突破を讃えたい」

敗戦を受けてハリルホジッチ監督は疲労やコンディションについても言及。「フィニッシュの精度がこのゲームでは欠けていた」とも話した。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]サウジアラビア 1-0 日本/9月5日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティ
 
 8月31日に宿敵オーストラリアを撃破してロシア・ワールドカップ出場を決めた日本。最終予選の最終戦を戦うためにサウジアラビアへと乗り込んだが、本大会出場権確保へ士気の高い相手に0-1で敗戦となった。
 
 試合後、会見場に姿を現わしたヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「ミナサン、コンバンハ。まずはサウジアラビアの勝利と予選突破を讃えたいと思う」と対戦相手に称賛の言葉を投げ掛けた。
 
「ただ、私は最終予選の最後を勝利で飾りたいと思っていたので少し悲しい気持ちでいます。我々の戦いが敗戦に値したのかは分からないが、多くの決定機を作ることはできていた。
 
 ただ、フィニッシュの精度がこのゲームでは欠けていた。そして疲労もあった。デュエルで相手に食らい付くことも減っていった。攻撃では大胆なプレーとボールコントロールが足りなかったという印象だ」
 
 そう内容を総括すると、「このチームにはまだ伸びしろがある」と話して大迫勇也がベンチ外だった理由や本田圭佑のパフォーマンスなどについて言及した。
 
「大迫がメンバー外だったのは岡崎慎司と杉本健勇にチャンスを与えるため。よりフレッシュな選手を入れることも含めて、そのふたつが主な理由だった。
 
 本田に関してはトップコンディションでないことは理解していた。クラブでも出場機会が少なくゲーム勘が欠けていることも分かっていたため。45分だけという前提で起用した。
 
 現在、彼はゲーム勘の面でトップレベルにはない。今後も努力を続けてもらって、しっかりと取り戻してもらいたい」
 
 また、「移動、暑さ、湿度などの影響があったかもしれない。それでも勝利に限りなく近いところまではいった。私はこのゲームで選手たちに失望することはない」と語ると、最後にサウジアラビアの戦いぶりについても触れている。
 
「勝利につながったのだから、良い戦術だったのでしょう。19番の選手が後半からピッチに出てくるのは予想していたが、彼ひとりに多くのチャンスを作られてしまった。
 
 我々が2、3点取っていれば、または前半のうちにゴールを奪えていれば違う展開になっただろうし、その時点で試合を決定付けられたかもしれない。
 
 両チームともしっかりと戦ったが、モチベーションの面で相手のほうが上回ったのかもしれない。相手を讃えたいと思う。おめでとうございます」

 決して圧倒され、太刀打ちできなかったわけではない。相手を賞賛こそしたが、悔しさが滲み出るような話しぶりだった。

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