【夏の欧州移籍市場まとめ】マーケットを賑わせた高額選手たち――移籍金ランキング

2017年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

全体の金額が上昇傾向に

突然、噂が浮上し、信憑性は低いと言われ続けたが、電撃的にネイマールの移籍は決まった。その前後の経緯、そして何といっても2億ユーロ超の移籍金……間違いなく今夏の移籍市場の主役は彼である。 (C) Getty Images

 9月1日をもって、欧州主要国の夏の移籍市場が閉幕。各チームは戦力補強を完了し、冬までは現有戦力でもって、長いシーズンに臨むこととなる。


 ここでは、今夏の移籍市場を振り返っていこうと思うが、まずは選手に焦点を当てたい。
 
 選手の移籍、とりわけスターの動向は多くの注目を浴び、ビッグディールが成立すれば、その移籍金額が最大の話題となるのは、どの時代も変わりはない。しかも、近年はビッグクラブの財力が格段に上がったため、その額はこれまでの常識を打ち破るほどのものとなっている。
 
 ガレス・ベイルが2013年に1億ユーロ超でトッテナムからレアル・マドリーに移籍した時、世界が驚愕し、狂気の沙汰だと批判もされたりしたが、昨シーズンにポール・ポグバがこれを更新。そして今夏は、さらにその2倍超の金額がひとちの選手の移籍で動いた。
 
 ネイマールの2億ユーロ超の移籍は、その経緯も相まって大きな話題となり、また批判も渦巻いている。パリ・サンジェルマンにUEFAから調査が入ることが決定するなど(この案件だけが対象ではないが)、影響は多方面に及んでいる。
 
 このビッグディールによってバルサが大金を手に入れたことで、20歳のウスマンヌ・デンベレの獲得に134億円というこれまでなら考えられないような大金が費やすことができたのは事実だが、それ以前に全体の移籍金額は年々、上昇傾向にある。
 
 今夏、最初のメガディールとなったのは、マンチェスター・ユナイテッド入りしたロメル・ルカク。早期に決定したこの歴代8位となる高額の案件により、あるレベル以上の選手については、ひとつの基準が設定された感がある。
 
 テレビ放映権料によるプレミアリーグ勢の繁栄、オイルマネー、さらには国単位でのバックアップを受けるクラブもあって、このまま移籍金額はひたすら上昇の一途を辿るのだろうか。
 
 なお、今シーズンはレンタル移籍ということで下記のランキングには入っていないものの、パリ・サンジェルマン入りが決まったモナコのキリアン・エムバペの移籍金総額は1億8000万ユーロ(約230億円)といわれており、18歳にして歴代で2位の大金を動かしたことになる。
 
◇今夏の移籍金額ランキング
1位 ネイマール(パリSG←バルセロナ) 2億2200万ユーロ(約284億円)
2位 デンベレ(バルセロナ←ドルトムント) 1億500万ユーロ(約134億4000万円)
3位 ルカク(マンチェスター・U←エバートン) 8470万ユーロ(約108億円)
4位 モラタ(チェルシー←R・マドリー) 6200万ユーロ(約79億円)
5位 メンディ(マンチェスター・C←モナコ) 5750万ユーロ(約73億6000万円)
 
6位 ラカゼット(アーセナル←リヨン) 5300万ユーロ(約68億円)
7位 ウォーカー(マンチェスター・C←トッテナム) 5100万ユーロ(約65円)
8位 B・シウバ(マンチェスター・C←モナコ) 5000万ユーロ(約64億円)
9位 シグルドソン(エバートン←スウォンジー) 4940万ユーロ(約63億円)
10位 マティッチ(マンチェスター・U←チェルシー) 4470万ユーロ(約57億円)
 
11位 ボヌッチ(ミラン←ユベントス) 4200万ユーロ(約53億7000万円)
11位 サラー(リバプール←ローマ) 4200万ユーロ
13位 トリソ(バイエルン←リヨン) 4150万ユーロ(約53億円)
14位 バカヨコ(チェルシー←モナコ) 4000万ユーロ(約51円)
14位 ベルナルデスキ(ユベントス←フィオレンティーナ) 4000万ユーロ
 
14位 パウリーニョ(バルセロナ←広州恒大) 4000万ユーロ
14位 エデルソン(マンチェスター・C←ベンフィカ) 4000万ユーロ
14位 D・サンチェス(トッテナム←アヤックス) 4000万ユーロ
19位 ドリンクウォーター(チェルシー←レスター) 3800万ユーロ(約48億6000万円)
19位 チェンバレン(リバプール←アーセナル) 3800万
19位 A・シウバ(ミラン←ポルト) 3800万ユーロ

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