「フランス代表のリストを見れば18歳の選手がプレーしている」
豪州戦から一夜明けて行なわれた会見では、自らの哲学にも言及。あくまで「良いコンディション、良いプレーを見せている選手にチャンスを与えたい」と語った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
9月1日、ロシア・ワールドカップ出場権を獲得したオーストラリア戦から一夜明けて、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に臨んだ。来年6月に開幕する本大会まで残り約9か月、改めて「続投」を宣言した指揮官は、どのようなビジョンの下、チーム作りを進めていくつもりなのか――。
――一夜明けて選手たちにはどんな声をかけましたか?
「このチームでの仕事のビジョンを伝え続けてきていますが、昨夜はその第二段階が終わり、第三段階が今始まりました。それは最も難しい、ワールドカップです。ワールドカップは本番3週間前に始めるものではなく、数か月前に始めるものです。このチームの意欲をできるだけ大きくして、勇敢に戦えるものにしたいと思います。
ロシア・ワールドカップに、ツーリストとして行きたくはありません。成功を収めるためには、まだまだ改善点があります。来日当初は、選手のメンタルが良くないと感じました。それはワールドカップ、そして、アジアカップでの敗退があったからでしょう。私は結果を残したいと考えています。
日本国民は誇りを感じていると思いますが、ワールドカップとはただのスポーツの大会ではありません。国家のプロモーションという意味でも非常に大きな意味を持っています。ワールドカップ期間中、大きな情熱を見せる国々を数多く見てきました。
そして、いつの日か日本でサッカーが圧倒的なスポーツになってほしい。その主役が選手たちです。しっかりトレーニングをして、チームにとって何が良いのかを考えるよう伝えています。
私のマネジメント、チームの作り方に関して批判はあると思いますが、私が若手を使うと言った時に卒倒しそうな人もいました。それは初めてではありません。しかし、私は責任を持って、そういう風に行なっています。もちろん、それが毎回最善策ではないですが、その時点でベストチームを作る。いわゆる、ベテラン、スター選手も尊重しながら、若い選手も起用しようと思っています。
昨日の井手口のプレー、最終的に彼が素晴らしいプレーを見せた裏側にどういうことが起こっていたのかは、皆さんは想像できないと思います。この若い選手がなぜあそこまで良いパフォーマンスを見せたのか、それについて本を1冊書けると思います。私の近くにいる人でも、そこに価値を見出せない人もいたと思います。
もちろん、試合で結果を残せていなかったら、今はまったく違う状況になっていたでしょう。そして、日本人選手、海外でプレーしている選手でも、全員に代表でポジションを勝ち取ってほしい。私はもしかしたらリスクを冒しながらこういうことを行なっているかもしれませんが、日本サッカー界にとって大きな一歩になったと思っています。
以前は34歳の今野を使いましたが、それは彼がそのタイミングでトップフォームだったからです。そして彼はUAE戦でベストプレーヤーになった。
コーチングスタッフが常に試合を視察して分析をしていますが、(井手口は)まだ20歳だという言葉もありました。でも、フランス代表のリストを見れば18歳の選手がプレーしている。そういった意味で日本サッカー界にとって大きな一歩でした。
私はベストな選手をプレーさせるだけです。そして選手たち全員に準備をしてください、ロシア・ワールドカップに向け、大きな意欲をもってトライをしてくださいと言いたいです。アルゼンチン、ドイツ、フランスなどと今後は対戦することがあるかもしれませんが、そういったチームを恐れてはいけません。
グループに感謝しています。選手とは27人を含みます。たくさんの怪我人が出てフィジカル的に準備できていない選手もいました。初日から心配事もありましたが、非常にポジティブな姿を見せてくれました。2得点は、全員が喜んでくれています。浅野、井手口という若い選手が点を取り、久保や原口もいたりして、いつも新しいことが起こっています。
代表はみんなのもの。個人のものではありません。私は良いコンディション、良いプレーを見せている選手にチャンスを与えたい。
私の判断が、大多数を納得させていないかもしれません。しかし、私はこのグループ、選手たちを前進させようと思っています。素晴らしい性格を持った選手たちとともに、これからはワールドカップへ向けてできるだけ良い準備をしたいと思っています。
――一夜明けて選手たちにはどんな声をかけましたか?
「このチームでの仕事のビジョンを伝え続けてきていますが、昨夜はその第二段階が終わり、第三段階が今始まりました。それは最も難しい、ワールドカップです。ワールドカップは本番3週間前に始めるものではなく、数か月前に始めるものです。このチームの意欲をできるだけ大きくして、勇敢に戦えるものにしたいと思います。
ロシア・ワールドカップに、ツーリストとして行きたくはありません。成功を収めるためには、まだまだ改善点があります。来日当初は、選手のメンタルが良くないと感じました。それはワールドカップ、そして、アジアカップでの敗退があったからでしょう。私は結果を残したいと考えています。
日本国民は誇りを感じていると思いますが、ワールドカップとはただのスポーツの大会ではありません。国家のプロモーションという意味でも非常に大きな意味を持っています。ワールドカップ期間中、大きな情熱を見せる国々を数多く見てきました。
そして、いつの日か日本でサッカーが圧倒的なスポーツになってほしい。その主役が選手たちです。しっかりトレーニングをして、チームにとって何が良いのかを考えるよう伝えています。
私のマネジメント、チームの作り方に関して批判はあると思いますが、私が若手を使うと言った時に卒倒しそうな人もいました。それは初めてではありません。しかし、私は責任を持って、そういう風に行なっています。もちろん、それが毎回最善策ではないですが、その時点でベストチームを作る。いわゆる、ベテラン、スター選手も尊重しながら、若い選手も起用しようと思っています。
昨日の井手口のプレー、最終的に彼が素晴らしいプレーを見せた裏側にどういうことが起こっていたのかは、皆さんは想像できないと思います。この若い選手がなぜあそこまで良いパフォーマンスを見せたのか、それについて本を1冊書けると思います。私の近くにいる人でも、そこに価値を見出せない人もいたと思います。
もちろん、試合で結果を残せていなかったら、今はまったく違う状況になっていたでしょう。そして、日本人選手、海外でプレーしている選手でも、全員に代表でポジションを勝ち取ってほしい。私はもしかしたらリスクを冒しながらこういうことを行なっているかもしれませんが、日本サッカー界にとって大きな一歩になったと思っています。
以前は34歳の今野を使いましたが、それは彼がそのタイミングでトップフォームだったからです。そして彼はUAE戦でベストプレーヤーになった。
コーチングスタッフが常に試合を視察して分析をしていますが、(井手口は)まだ20歳だという言葉もありました。でも、フランス代表のリストを見れば18歳の選手がプレーしている。そういった意味で日本サッカー界にとって大きな一歩でした。
私はベストな選手をプレーさせるだけです。そして選手たち全員に準備をしてください、ロシア・ワールドカップに向け、大きな意欲をもってトライをしてくださいと言いたいです。アルゼンチン、ドイツ、フランスなどと今後は対戦することがあるかもしれませんが、そういったチームを恐れてはいけません。
グループに感謝しています。選手とは27人を含みます。たくさんの怪我人が出てフィジカル的に準備できていない選手もいました。初日から心配事もありましたが、非常にポジティブな姿を見せてくれました。2得点は、全員が喜んでくれています。浅野、井手口という若い選手が点を取り、久保や原口もいたりして、いつも新しいことが起こっています。
代表はみんなのもの。個人のものではありません。私は良いコンディション、良いプレーを見せている選手にチャンスを与えたい。
私の判断が、大多数を納得させていないかもしれません。しかし、私はこのグループ、選手たちを前進させようと思っています。素晴らしい性格を持った選手たちとともに、これからはワールドカップへ向けてできるだけ良い準備をしたいと思っています。