「100パーセント退団する」バークリーの移籍先は?

2017年07月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

エバートン側の要求額はおよそ70億円。

23歳のバークリーが、新たな挑戦を決意。この1~2年は伸び悩んでいただけに、環境を変えるのは悪くない選択かもしれない。 (C)Getty Images

 2011-12シーズンにプレミアリーグ・デビューを果たしてから6年――。イングランド屈指の逸材とその才能を高く評価されてきたエバートンのMFロス・バークリーが、大きな転機を迎えている。
 
「100パーセント退団する認識だ」
 
 現地時間7月26日にそう明かしたのは、エバートンのロナルド・クーマン監督である。移籍の噂が取り沙汰されていたMFのマーケット流出は、これでほぼ確実となった。指揮官は続ける。
 
「われわれは好条件のオファーを提示した。しかし、彼は断った。(16-17)シーズンの終わりに、新たな挑戦をしたいと伝えてきたんだ。状況は至ってシンプル。この件について話すことは、もうないよ」
 
 ステップアップの移籍を望むバークリーの有力な新天地候補に挙がるのが、トッテナムだ。ただ、5000万ポンド(約70億円)を要求するエバートン側と金銭面で開きがあるうえ、先ごろ鼠径部の手術を受けて開幕から出遅れるバークリーの状態も、交渉を長引かせている一因になっているようだ。
 
 バークリーとエバートンの現行契約は2018年6月まで。つまり今夏が売り時で、来夏に移籍金ゼロでの放出を避けたいエバートン側は、値下げの要求を受け入れる可能性が高く、金銭面の障害はさほど大きくはないだろう。怪我についても、開幕数試合を欠場する程度で、リスクはゼロではないものの長期的に考えればメリットのほうがはるかに上回る。
 
 交渉がさらに長引くとすれば、競合するアーセナルが本腰を入れて獲得に乗り出した場合か。退団が確実となった状況を受けて、他のメガクラブが争奪戦に参戦してくる可能性もゼロではないだろう。
 
 いずれにしても、エバートン残留の線はほぼ消えただけに、中盤戦に突入する今夏の移籍マーケットで、バークリーが主役のひとりを演じるのは間違いない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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