【セルジオ越後】コロコロ変わる昇格&降格のレギュレーションは混乱を生むよ

2017年07月11日 サッカーダイジェスト編集部

最終節まで緊張感を保てるのは理解できるが…。

昨季はC大阪が制したJ1の昇格プレーオフ。2018年シーズン以降は、レギュレーションが変更になる。(C)SOCCER DIGEST

 先日、Jリーグは2018年シーズン以降のJ1・J2の昇降格の決定方法を変更すると発表したね。
 
 現在はJ1で年間順位が16位から18位のチームがJ2へ降格し、J2の1位と2位はJ1へ自動昇格。J2・3位から6位のチームはJ1昇格プレーオフへ回り、最後のひとつの椅子を争う。

 これが2018年シーズン以降は、J1の年間順位で17位、18位のチームがJ2へ降格。J1の16位はJ2のプレーオフ(従来通り3位から6位が参加)を勝ち上がったチームと対戦することになる。
 昇降格の方式はこれまで何度も変更になってきたけど、正直変わりすぎだよ。サポーターならまだしも、久々にスタジアムに来た人は混乱するに違いない。他の国じゃ考えられないことだ。
 
 そもそもプレーオフ制度は興行目的としてスタートした。本来はJ1の下位3チームが降格し、J2の上位3チームが昇格するのが自然な流れだ。そのやり方だったら誰もが納得できる。でも、特にJ2ではシーズン終盤になると、中位同士の試合は関心が薄れ、観客動員も減る。

 そこで6位までが進出できるプレーオフ制度を導入したわけだ。中盤戦まで苦戦しても、終盤に一気にまくれば昇格のチャンスを手にできる。必然的にハラハラドキドキする展開が最終節まで続くことになる。それはそれで理解できる。

次ページ終盤の勢いが重視されるのは違和感がある。

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