「バイエルンとドルトムントが好き」鎌田大地が語った海外サッカーと欧州移籍への想い

2017年06月22日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「20歳を過ぎたら、もう若手とは言えません」

類まれなテクニックと一瞬の閃きが魅力のアタッカーだ。(C) SOCCER DIGEST

 鳥栖で不動の地位を確立した鎌田大地は、いまやチームの主軸として風格を漂わせる存在だ。さらにここに来て、ドイツ・ブンデスリーガのフランクフルトへの移籍も取り沙汰され、その動向も注目される。『サッカーダイジェスト』6月22日号(同5日発売)では、独占インタビューに応じ、自らの海外への想いも語っている。
 
 
――◆――◆――
 
――昨年に続き、今年のオフ期間にもヨーロッパでサッカー観戦をしたそうですね。
 
「4大リーグ(イングランド、ドイツ、イタリア、スペイン)は普段からよく観ます。なかでもバイエルンとドルトムントが好きで、ドイツのブンデスリーグは全試合ハイライトをチェックしています。チャンピオンズリーグも面白いですよね」
 
――好きな選手は?
 
「いないです。どの選手も巧いので、観ていて面白いです」
 
――「自分だったら……」とか、そういう想像を膨らませて観たりしますか?
 
「みなさんと同じように、普通にテレビを見る感覚ですよ。レベルが違いすぎますから」
 
――海外への移籍願望は?
 
「昔からずっとあります。プロサッカー選手である以上、上を目指すのは当然。オファーをもらえれば、行きたいですね」
 
――前回のインタビュー(『サッカーダイジェスト』2015年11月12日号)では、「もし海外に行くなら、若いうちに」と話していましたが、焦りはある?
 
「そうですね。世界的に見れば僕らの年齢でもビッグクラブで試合に出ている選手はたくさんいますから。20歳を過ぎたら、もう若手とは言えません」
 
――U-20ワールドカップで戦っている選手の活躍は、刺激になりますか?
 
「試合は見ていないですけど、世界の舞台で戦えるのは羨ましいです。リオ五輪世代でも下の年代だった僕は、アンダーの代表に招集されるのは難しかったから、余計にそう感じます」
 
――鳥栖のチームメイトで、U-20ワールドカップに日本代表として参戦した田川(亨介)選手には大会前、声をかけましたか?
 
「『頑張ってこい』くらいですね」
――プロ入りからここまでのキャリアは改めて振り返ると?
 
「悪くはないです。ただ、周りに騒がれているほど結果を残せていない。昨年はリオ五輪のメンバーから外れ、個人の賞も獲っていません。優勝を争った経験もないし、まだまだ頑張らないと。できるだけ早く海外にチャレンジしたいです」
 
――その目標を達成するためにも、まずは鳥栖で結果を出したいですね。
 
「このチームを勝利に導くこと。今はそこに集中したいです」

■プロフィール
鎌田大地(かまだ・だいち)/1996年8月5日生まれ、愛媛県出身。180㌢・72㌔。キッズFC―G大阪Jrユース―東山高―鳥栖。J1通算62試合・13得点。J3通算2試合・0得点。類稀なテクニックと一瞬の閃きが魅力。チャンスメイクだけでなく、昨季から得点力も向上中だ
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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