【コンフェデ展望】好調C・ロナウドのポルトガルとヤング・ドイツが優勝候補。対抗馬は?

2017年06月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

EURO優勝メンバーに加えて若手が台頭。

ロシアの地で輝くのは誰か? C・ロナウド(左上)、サンチェス(右上)、エルナンデス(左下)、ドラクスラー(右下)などに注目だ。(C)Getty Images

 現地時間6月17日、1年後にワールドカップが開催されるロシアでコンフェデレーションズカップが開幕する。
 
 最大の注目は、昨年のEURO2016で悲願の初優勝を果たしたポルトガルだ。不調のレナト・サンチェス(バイエルン)とジョアン・マリオ(インテル)の両MFはメンバーから外れたものの、大黒柱のクリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)をはじめ、ナニ(バレンシア)やアンドレ・ゴメス(バルセロナ)など優勝メンバーが健在。加えて、それぞれマンチェスター・シティとミラン入りが決まったMFベルナルド・シウバやFWアンドレ・シウバなど若手の成長もあり、戦力は充実している。
 
 メッシに並ぶ5度目のバロンドールを狙うC・ロナウドは絶好調で、チャンピオンズ・リーグに続くタイトル獲得に燃えているはずだ。
 
 対照的に、メスト・エジル(アーセナル)やトニ・クロース(R・マドリー)、トーマス・ミュラー(バイエルン)といった主力を招集せず、若手主体で挑むのがドイツだ。1年後のワールドカップを見越し、ヨアヒム・レーブ監督は今大会をティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)など新戦力のテストの場に設定した。
 
 とはいえ、打開力に優れたユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)とレロイ・ザネ(マンチェスター・C)の両ウイング、ラームの後釜として右SBに定着したヨシュア・キミッヒなど、楽しみなタレントが少なくない。英国の老舗ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』も優勝候補の本命(3.25倍。ポルトガルが3.50倍、チリが3.75倍で続く)に位置付けている。
 
 この欧州2か国に割って入るのが、ともにほぼベストの布陣で臨むチリとメキシコか。コパ・アメリカ2連覇中のチリの強みは、洗練された組織力。アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)を中心にショートパスを素早く繋いで、エースのアレクシス・サンチェス(アーセナル)が仕留める攻撃の完成度は高い。

 カルロス・ベラ(レアル・ソシエダ)やハビエル・エルナンデス(レバークーゼン)が連携して繰り出す鋭いカウンターが武器のメキシコも、攻撃力には自信を持つ。

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