【イラク戦|予想布陣】山口が欠場すれば、井手口を抜擢!? 本田の起用法にも注目

2017年06月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

山口の状態が何よりも気になる。

焦点は負傷を抱える山口が出場できるか。アンカーを置く4-3-3なら代役は井手口が考えられる。

 ワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦(6月13日/テヘラン)に臨む日本代表は、12日、会場となるPASスタジアムで前日練習を行なった。24人全員(当日の試合登録メンバーは23人)が参加したなか、不安なのは山口蛍の状態だ。
 
 6月7日のシリア戦で右脛を痛めた山口は、その後の4日間は、別メニュー調整を続けた。11日の練習後にはイラク戦出場へ意欲を見せたが、30度をゆうに超える猛暑、標高1600メートルという過酷な環境のなかで、ぶっつけ本番で臨むにはリスクがある。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「すぐにプレーできるかは分からない」と明かしているだけに、欠場の可能性も十分にあるだろう。
 
 もし、山口を欠くとなると、中盤の構成ではふたつの選択肢が考えられる。まず、シリア戦でも試したアンカーを置く4-3-3を採用するならば、本来は山口が務めるアンカーに、井手口陽介を抜擢するプランだ。現に井手口はシリア戦で後半途中からアンカーを務め、まずまずの出来を見せた。
 
 一方、これまでの主戦システムだった2ボランチの形に戻すなら、井手口、遠藤航、もしくはインサイドハーフでの出場が続く今野泰幸あたりが、選択肢となりそうだ。
 
 また"山口問題"と関連して興味深いのは、本田圭佑の起用法だ。後半頭から登場したシリア戦では右ウイングと右インサイドハーフとしてプレーし、攻撃にリズムをもたらした。右ウイングには久保裕也がいるが、インサイドハーフでは香川真司が左肩の脱臼で離脱しているだけに、スタメンの現実味はあるだろう。
 
 ただ、井手口をアンカーで先発させれば、インサイドハーフには今野、倉田秋を起用し、"G大阪トリオ"で中盤を固める手もある。連係面でより盤石な3人を先発させることで、本田を勝負どころまでベンチに控えさせる戦い方も一案だ。
 

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