日本とも戦った元コートジボワール代表MFが急逝…友人に送った最期のメッセージとは?

2017年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「寂しくなるな」とかつての恩師とチームメイトが訃報に嘆き。

2014年のブラジル・ワールドカップの日本戦では、先発フル出場をし、馬力の違いを見せつけたティオテ。 (C) Getty Images

 現地時間6月5日、中国2部の北京控股に所属する元コートジボワール代表MFシェイク・ティオテが、30歳の若さで急死した。クラブの発表によれば、ティオテは5日の練習中に心臓発作で倒れ、病院に救急搬送されたが容体は回復せず、死亡が確認された。
 
 ティオテは2005年にベルギーの名門アンデルレヒトでプロキャリアをスタート。その後、オランダのローダとトゥベンテでプレーし、2010年の夏にプレミアリーグのニューカッスルへ移籍。主力として活躍して公式戦156試合に出場した。
 
 今年2月から中国2部の北京控股でプレーしていたティオテは、コートジボワール代表としても活躍した。2009年8月12日のチュニジア戦では、現日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチの指揮下で初キャップ。ワールドカップには2010年南アフリカ大会と2014年ブラジル大会に出場し、後者ではグループステージの日本戦にも出場していた。
 
 そんなティオテの急逝を受け、かつての恩師やチームメイトたちから哀悼のメッセージが送っている。
 
 ニューカッスル時代の指揮官だったアラン・パーデューは、「教え子であり友人でもあったティオテの死に打ちのめされている」と心境を語り、さらに続けている。
 
「彼が勝者だったことを、私は愛していた。30歳で亡くなったことを聞き、胸が引き裂かれそうだ。時に人生は不公平だ。大好きだった偉大なるMFとして、ティオテのことを忘れはしない。友よ、安らかに眠ってほしい」
 
 また、ニューカッスル時代のチームメイトを中心としたプレーヤー仲間の間でもその死に衝撃が広がっている。
 
 ニューカッスルで共にプレーしたパピス・シセとデンバ・バは次のように苦しい胸の内を吐露している。
 
「友よ、安らかに眠ってくれ。寂しくなるな、君の家族には心から同情している。早すぎるよ……」(シセ)
 
「アラー(イスラムの唯一神)が、ティオテという兄弟を助け導いてくれるだろう」(バ)
 
 また、アンデルレヒトで同時期を過ごしたマンチェスター・Cに所属するヴァンサン・コンパニは、「言葉が出ない。信じられないくらい悲しい。ティオテはこれまでの人生において最も魅力的で、タフなチームメイトだった」と、突然の訃報への想いをツイッターで綴っている。
 
 ティオテの友人で、有名デザイナーのユスフ・アブバカル・ツミ氏は、自身ツイッター上で、5日朝にティオテから受けた言葉を公開している。その崇高とも言える言葉を最後に紹介する。
 
「この世での成長には限界がある。アラーの神は、天国で僕らをもっと成長させてくれる。この世には終わりがあるが、あの世は永遠に続くんだ」
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