【J1採点&寸評】横浜 2-0 川崎|完勝のトリコロール。唯一の「7」でMOMに輝いたのは…

2017年06月04日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

横浜――鉄壁の守りを構築した背番号22を高く評価。

【警告】横浜=松原(57分)、中町(82分) 川崎=中村(27分)、車屋(34分)、小林(79分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】中澤佑二(横浜)

[J1リーグ第14節]横浜 2-0 川崎/6月4日/日産スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
横浜 7
ラインの高低を常に微調整しながら、コンパクトな陣形を保ち、川崎の攻撃をシャットアウト。後半に攻撃の強度を上げ、シンプルなアタックから効率良く2ゴールを奪う。狙い通りの戦いで神奈川ダービーを制した。
 
【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
際どいクロスやミドルシュートを難なく処理。安定したプレーで味方に安心感を与えた。64分のハイネルの強烈なミドルシュートは、巧みなフェスティングでCKに逃れた。
 
DF
27 松原 健 6
右に回ってきた齋藤との連係も問題なし。基本的に重心は後ろだったが、前半終了間際には長い距離を走って前に出て、シュートを放った。
 
MAN OF THE MATCH
22 中澤佑二 7
隙のないラインコントロール。高さではまず負けず、飛び出してくる相手もしっかりケア。貫禄あるディフェンスを随所に披露し、鉄壁の守りを構築した。後半の勝ち越しにつなげる前半の無失点――その中心的存在であり、タイムアップまでパフォーマンスは落ちなかった。
 
34 ミロシュ・デゲネク 6.5
小林との勝負は分が悪かったが、それ以外ではハイボールに対して盤石の強さ。屈強な身体で何度も撥ね返した。
 
13 金井貢史 6
簡単に相手に食いつかず、自分のエリアを確実に守る。奪ってからの素早いフィードや、クロスではなくフィニッシュを意識したオーバーラップも光った。
 
MF
8 中町公祐 6.5
5節・C大阪戦以来の出場。一発で裏を取るフィードや、鋭いパスを配給し、攻撃を加速化。フリーで打てた60分のミドルは残念ながら枠を外れた。
 
6 扇原貴宏 6.5
高い位置に顔を出した時のプレーは今ひとつだったが、中盤から後ろでは最後まで献身的に振る舞う。終盤、猛烈なプレスバックから小林をクリーンに吹き飛ばしたタックルは鳥肌ものだった。
 
10 齋藤 学 6
前半は守備とパス出しに徹したように見えた。73分、中村をかわして中央からドリブルで切り崩したプレー以降は"らしい"突破力を何度か見せた。
 
14 天野 純 6.5
この日はボランチではなくトップ下でプレー。広い視野で攻撃を組み立て、先制点につながるサイドチェンジも。セカンドボールもよく拾った。
 
20 マルティノス 6.5
少なくとも2回、ピンチを招いてもおかしくないパスミスがあった。それを帳消しにする2アシスト。決定的な仕事で勝点3に貢献した。
 

次ページ横浜――ともにゴールを決めたふたりのCFは「6.5」。

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