【CL決勝トリビア】ユニホームのカラー別のユーベ&マドリーの勝率とは?

2017年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

紫でのマドリーの戴冠は31年前のUEFAカップで前例があるが…

CL決勝で対峙した97-98シーズン。この時はともにファーストユニホームを着用し、マドリーがミヤトビッチ(写真左)の決勝ゴールで、実に32年ぶりに欧州制覇を果たした。 (C) Getty Images

 6月3日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ決勝でユベントスとレアル・マドリーが対決するが、この試合ではホームチーム扱いのユベントスが白黒のファーストユニホーム、マドリーがセカンドの紫を着用することが決定している。


 マドリー側はファーストの白を希望したが、優先権のあるユベントスの白黒と重なるため、UEFAからは認められなかった。
 
 マドリーが白を望んだのは、ゲン担ぎといわれている。というのも、これまでマドリーは11度の欧州制覇を果たしているが、うち10回は決勝戦で白のユニホームを着用した。唯一の例外は1999-2000シーズンで、このバレンシアとの同国対決では黒を着用して3-0の完勝を飾った。
 
 決勝戦での敗戦は3回あるが、61-62シーズンのみ(青に近い)紫のユニホームを着用している(あとの2回は白)。この時はエウゼビオ擁するベンフィカ相手に先制ゴールを奪ったものの、結局は3-5で敗れている。
 
 ちなみに他の欧州カップ戦では、85-86シーズンのUEFAカップ決勝(対ケルン)で紫の着用実績がある。このヨーロッパリーグの前身のカップ戦は当時、決勝でもホーム&アウェー方式が採用されており、マドリーはホームで5-1と先勝した後、アウェーゲームを0-2で乗り切って2連覇を果たした。
 
 紫を使用したのは2戦目。試合は落としたものの、マドリーはその歴史のなかで唯一、この色のユニホームを身に纏って(欧州3大カップの)優勝の喜びを味わった。果たして、ウェールズ・カーディフで2度目の事例は生まれるだろうか。
 
 なお、84-85シーズンのUEFAカップ決勝(対ビデオトン)では、2戦ともユニホームは白だった。また、決勝で敗れた2度のカップウィナーズ・カップ(こちらは中立地での一発勝負)でも、マドリーは白を着用している。
 
 一方のユベントスは、過去に8度、決勝進出を果たしているが、優勝したのは2回だけ。39人の死者を出した「ヘイゼルの悲劇」の後に行なわれた84-85シーズン(対リバプール)の初戴冠では白黒、アヤックスをPK戦の末に下した95-96シーズンは青を着用した。
 
 決勝での敗戦6回は歴代最多だが、そのなかで白黒のユニホーム着用は5回、青は1回。今回、ホームチーム扱いということでファーストユニホームを使用する権利を与えられたものの、ゲン担ぎという点では、あまり有難くなかったか……。
 
 もっとも、青での勝率も5割であり、ユベントスに関しては、どのユニホームを着たとしても、この点ではあまりファンを勇気付けられるものはないのが実情だ。
 
 ちなみに他の欧州カップでは、76-77シーズンのUEFAカップ決勝(対アスレティック・ビルバオ)、アウェーでの第2レグでのユニホームは青。85-86シーズンのマドリー同様、この試合は1-2で敗れたものの、第1レグ(1-0の勝利)との合計で優勝を飾った。
 
 94-95シーズン決勝はパルマに敗れたが、この時は1戦目(0-1の敗北)で青、2戦目(1-1)は白黒を着用した。
 
 また83-84シーズンのカップウィナーズ・カップ決勝(対ポルト)、バーゼルでの一発勝負を制した際のユベントスのユニホームは黄色だった。つまりこれが唯一の、勝率10割のカラーである。
 
 来る6月3日、互いに勝率は高くないユニホームを身に纏って対峙することになるが、果たして試合後に、それぞれのチームにとって縁起の良いカラーとなるのは、白黒と紫、どちらだろうか。
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