【シリア戦の予想スタメン】今野は「条件付き」で先発濃厚。吉田の相棒は“どっち”?

2017年05月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

乾の足首の状態が良ければ、原口はサブに回っても不思議はない。

シリア戦のスタメン予想。今野のコンディションは気になるところだ。

 6月7日に味の素スタジアムで戦うシリアは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督曰く"仮想イラク"。本番(6月13日のワールドカップ最終予選のイラク戦)を想定しての貴重な親善試合だが、おそらくベストメンバーを組む可能性は低いだろう。
 
 中村航輔(柏)、宇賀神友弥(浦和)、三浦弦太(G大阪)、加藤恒平(PFCベロエ・スタラ・ザゴラ)をA代表に初選出(中村は昨年10月に行なわれた日本代表候補のGK合宿に呼ばれたことはある)した点からも、ハリルホジッチがシリアとのフレンドリーマッチでなにかしらチャレンジしたい意図は見受けられる。
 
 さすがに、直近のタイ戦(3月28日)からスタメン全員を入れ替えるようなギャンブルには出ないだろう。これまで主力を担ってきたメンバーを軸に据えつつ、新戦力などを試すスタンスでシリア戦に臨むに違いない。
 
 3トップは右から本田圭佑(ミラン)、岡崎慎司(レスター)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)か。大迫勇也(ケルン)と久保裕也(ヘント)はシーズン通しての蓄積疲労を考えると、ベンチスタートが妥当。つまり、大迫と久保はイラク戦に向けて温存する可能性が高いというわけだ。
 
 シーズン後半になってヘルタ・ベルリンで出番が少なくなかった原口元気にとっては、コンディションを確かめる意味でもシリア戦は重要なゲームになりそう。ただ、乾貴士(エイバル)の足首の状態が良ければ、サブに回っても不思議はない。いずれにしても、左ウイングは原口と乾の争いになる。
 
 快足自慢の浅野拓磨(シュツットガルト)は、「イラク戦で最後の15分に相手の背後を取る選手が必要になるかもしれません」というハリルホジッチ監督のコメントを鵜呑みにすれば、スーパーサブ的な位置づけだ。
 
 長谷部が戦線離脱中の中盤はもっともスタメンを読みにくいセクションだろう。国内組の合流が6月3~4日あたりとなると、トップ下は海外組の香川真司(ドルトムント)が先発か。G大阪でほぼフル稼働している倉田秋の疲労度を考慮するなら、そうなる。

次ページSB、GKは“吉田との連係確認”に主眼が置かれれば…。

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