【EL決勝展望】満身創痍のマンUにヤング・アヤックスが挑む

2017年05月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

19歳ラッシュフォードが17歳デリフトとマッチアップ。

故障者/アヤックス=シンクグラフェン(MF) マンチェスター・U=イブラヒモビッチ(FW)、ヤング(MF)、ロホ(DF)、ショー(DF)

【ヨーロッパリーグ決勝】
5月24日(水)/20:45(日本時間27:45)/フレンズ・アレーナ(スウェーデン)
アヤックス×マンチェスター・ユナイテッド
主審:ダミル・スコミナ(スロベニア)
 
【注目ポイント/アヤックス】
●勢いに乗る若き3トップ
●クラーセン、ジイェフの攻め上がり
 
【注目ポイント/マンチェスター・U】
●快足ラッシュフォードの打開力
●ポグバを軸に中盤を制圧できるか
 
【試合展望】
 これまでカップ戦の決勝では11勝2敗と百戦錬磨のジョゼ・モウリーニョ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドが、勢いに乗るヤング・アヤックスの挑戦を受ける。
 
 ヨーロッパリーグ初制覇とチャンピオンズ・リーグ行き(EL優勝で来シーズンのCL出場権を獲得。アヤックスはエールディビジ2位枠ですでにCL出場権を獲得済み)を狙うマンチェスター・Uは、国内リーグとの二足の草鞋に苦労しながらも何とか決勝に辿り着いた。プレミアリーグの終盤戦はバックアッパー主体で臨むなど、このファイナルへ照準を合わせている。
 
 タレント力では質・量ともに上回るとはいえ、看過できないのは故障者の多さ。とりわけ、いずれもチームトップタイの5得点・4アシストを挙げているズラタン・イブラヒモビッチの欠場は小さくない痛手だ。
 
 カギを握るのが、代役を務める19歳のマーカス・ラッシュフォード。セルタとの準決勝第1レグでFKを叩き込み、第2レグではアシストを記録するなど調子は上向き。圧倒的なスピードで、17歳のマタイス・デリフトと20歳のダビンソン・サンチェスというアヤックスの若いCBコンビの脅威となれるか。
 
 アヤックスは突破力に優れたベルトラン・トラオーレとアモン・ユーネスのサイドアタックから、ここまで6得点を挙げている19歳の主砲キャスパー・ドルベアがフィニッシュに持ち込むのが得意の攻撃パターンだ。
 
 積極的な攻め上がりで前線をサポートするダフィ・クラーセンと左利きの司令塔ハキム・ジイェフが、本領を発揮できるかどうかがポイントとなる。ポール・ポグバやアンデル・エレーラなど個の能力で勝るマンチェスター・Uの中盤に主導権を握られ、3トップが孤立するようだと、厳しい戦いになるだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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