【現地発】久保裕也が半シーズンの総括と、今夏去就を語る「最低限の目標は達成できた」

2017年05月22日 中田徹

監督と言い合いになった場面については「ああいうこともあるのかな」。

惜しくも敗戦を喫してしまった最終節。久保裕也はその戦いのなかで何を思ったのか? 淡々と語ってくれた。 (C) Getty Images

 5月19日、ベルギーリーグのプレーオフ1・10節(最終節)が行なわれ、久保裕也の所属するヘントはクラブ・ブルージュと対戦した。
 
 序盤から積極的に仕掛けたヘントだったが、24分にCKから失点すると、57分にも追加点を奪われ、リードを広げられてしまう。70分に1点を返したが、反撃も虚しく1-2で敗戦を喫した。
 
 この結果、ヘントはシーズンを3位で終えることが決定し、来シーズンはヨーロッパリーグの予備予選に臨むこととなった。試合後、取材ゾーンで久保は質問に対して淡々と答え、来シーズンについても語ってくれた。その質疑応答の模様をまとめた。
 
――◆―――◆――
 
――熱狂的なスタジアムで、相手も気合が入ってましたが?
 
「雰囲気は良かったですね。凄いアウェーでしたけど、僕らにチャンスもあった。だけど、僕個人は後半、何も出来なかった。前半は少しチャンスに絡みましたけれど、物足りない部分がありました」
 
――来シーズンに向けて課題が見つかった?
 
「全体的にみれば、全然やれると思います。ただ、今シーズン終盤になって、大事な時に試合を決定づけるプレーがしたいと感じましたし、そこは来シーズンに繋げていきたいですね」
 
――後半早々にはヴァンハーゼブルック監督と激しい話し合いをしていたが?
 
「ポジショニングのことを言われました。ああいうこともあるかなと思います」
 
――それは攻撃の面? 守備の面?
 
「カルーが持った時に『もっとサポートに行け』という感じで言われたんですけど、イメージがあまりなかった。彼は持ったら一人で行く感じなので。そこでちょっと話し合うことになった」
 
――中央で待ってたほうが良いと思った?
 
「そうですね。カルーは絶対に仕掛けるので、ワンツーよりも中にいるほうがいいと思いました。それでも、監督は『もっとサポートに行け』と。でも、僕が行くより彼が一人で突破したほうがいいんじゃないかなと思ったので、そう伝えただけです」
 
――前節より体力的にキツかった?
 
「後半、ちょっとキツかったですけれど、そういうなかでも、要所、要所では見せれたので良かったと思います」
 
――それは気温のせい? それとも相手?
 
「あんまりボールに絡めてなかったので余計にキツく感じたんですかね。もっと自分のリズムが作れたらしんどくならなかったかと思います」
 
――今日は2トップだった?
 
「いや、右サイドなんですけれど、カルーがいるので、どうしてもスタート位置が中央よりになって、たまにミリセビッチと変わったりとかしました。一応、3トップみたいな形です」
 
――いつもより前線に張っていましたよね?
 
「そこからスタートして戻るか、裏を取るかというイメージでした」

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