【セルジオ越後】25年目を迎えたJは問題だらけ! タレント不在、経営不振、過熱気味の久保報道…

2017年05月15日 サッカーダイジェスト編集部

今のJリーグにはタレントがいない。

今年25年目を迎えたJリーグ。村井チェアマンの下で、今後、どのような発展を遂げられるのか注目したい。(C)SOCCER DIGEST

 1993年の5月15日に開幕したJリーグは、25シーズン目に突入した。その歴史のなかでいろんな出来事があった。当初の参加は"オリジナル10"と呼ばれる10チームのみだったが、1999年にはJ2が開幕し、2014年にはJ3が新設された。クラブ数は年々、増加している。今年もJ3にはアスルクラロ沼津が新規参入した。
 
 さらにレギュレーションも目まぐるしく変わったね。一時は2ステージ制から1シーズン制に変更され、2015年に2ステージ制に戻ったかと思ったら、今年から再び1シーズン制が導入された。さらにJ1・J2の入れ替え戦やチャンピオンシップが開催されたり……、これだけ多岐に渡って変化するリーグも珍しいんじゃないかな。
 
 こうした試行錯誤を経たJリーグだけど、正直、年を重ねるごとに魅力を失っているのが現実だ。今、お金を払ってでもスタジアムで観たい選手ってどれだけいるのか。かつてはジーコ、ジョルジーニョ、レオナルド、ドゥンガら、スーパ―スターがピッチで活躍していた。でも、それは遠い昔の話だ。
 
 今夏にはヴィッセルにポドルスキが加入するけど、ドイツ代表などで見せていたワールドクラスのプレーを、日本でも披露できるかは未知数だよ。現に2014年にセレッソに加入したフォルランは、実力の半分も示せないまま日本を去った。それに、ヴィッセルに続いて、「じゃあ、うちも大物選手を獲得しよう」という意気軒高なクラブが存在しないのも寂しい。これでは、タレントの質はますます落ちていくだけだよ。

次ページクラブ数の増加より選手の育成に力を入れるべき。

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