同胞ネドベドが絶賛! ユーベやバイエルンが熱視線を送る新鋭シックとは?

2017年05月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

往年の名FWベルカンプにも喩えられる有望株。

進境著しいシックにとくに熱い視線を注ぐのがユベントス。今夏の加入が決定しているMFベンタンクールとのレンタルでのトレードを画策中との報道も。(C)Getty Images

 最終盤戦に突入したセリエAで眩い輝きを放っているのが、サンプドリアの21歳の新鋭FWパトリック・シックだ。

 母国チェコの名門スパルタ・プラハで育成され、ボヘミアンズ1905での1年間の武者修行を経て昨夏にサンプドリアに入団。年末頃からスーパーサブとして機能し、チームにフィットした年明けからゴールを量産して、ここまで計11得点と上々の成績を残している。とくに直近の6試合では4得点・1アシストと、一気に才能を花開かせた印象だ。

 昨年5月にデビューしたチェコ代表では、これまで3試合に出場して1得点。同国の将来を担う存在として、並々ならぬ期待が寄せられている。

 187センチと大柄ながら優雅なボールタッチが自慢で、スピードとフィジカルも水準を大きく上回る。鋭いゴール嗅覚に加えロング、ミドルとレンジを問わない強烈な左足のシュートも魅力だ。

 元オランダ代表の往年の名FWデニス・ベルカンプにも喩えられるこの有望株の評判は、早くも欧州中に知れ渡っており、インテル、ローマ、ナポリ、バイエルン、アトレティコ・マドリー、リバプール、トッテナムといった、国内外の名だたる有力クラブから熱視線が注がれている。

 前人未到のセリエA6連覇が目前に迫るユベントスもそのひとつで、層の薄い前線のバックアッパー候補として獲得に乗り出している。副会長を務める同国のレジェンドのパベル・ネドベドも先頃、地元チェコの番組でシックへの興味を認めたうえで、そのプレーをこう絶賛した。

「我々がシックに興味を持っているのは事実だ。本人と代理人の選択次第だね。テクニックとスピードがあって様々な役割ができるストライカーだ。素晴らしいキャリアが待っているだろう」

 すでに1500万ユーロ(約18億円)超の値がついているとも言われる大器シック。今夏の移籍マーケットを大いに騒がせる存在になりそうだ。

文:ワールドサッカーダイジェスト
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