モウリーニョが「ヴェンゲルは審判に圧力をかけすぎ」、「トップ4入りは不可能」と恨み節&プレミア白旗宣言

2017年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

“犬猿の仲”とされるヴェンゲルについて「問題ない」としながらも…。

試合前後には敵将ヴェンゲル(右)としっかりと握手を交わしたモウリーニョ(左)。 (C) Getty Images

 現地時間5月7日、プレミアリーグ36節のアーセナル対マンチェスター・Uが開催された。
 
 互いにチャンピオンズ・リーグ(CL)出場圏内の4位入りを目指す一戦は、前半こそスコアレスで折り返したものの、54分にグラニト・ジャカのミドルシュートが、アンデル・エレーラの頭に当たってネットに吸い込まれるラッキーなゴールで、アーセナルが先制に成功する。
 
 その3分後には、元マンチェスター・Uのダニー・ウェルベックがヘディングで追加点を奪取して突き放し、アーセナルが2-0で勝利を収めた。
 
 試合後、アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルが、「計算上では、(我々に(CL行きの)可能性は残されている。助けが必要だ。一番の助けは試合に勝利すること」と、いち早く次戦に向けたコメントを残したのに対して、敗軍の将となったジョゼ・モウリーニョは不満をこぼしている。
 
 モウリーニョはまず、「個々のパフォーマンスには満足している。決定的なチャンスはあったが、得点を挙げられなかったから負けた」と敗因を冷静に分析し、「トップ4に入るのは不可能だ」とプレミアリーグでの戦いに白旗を振った。
 
 また、プレミアリーグでは自陣初のアーセナル戦での黒星についてポルトガル人指揮官は、英国メディア『スカイスポーツ』のインタビューで次のように振り返っている。
 
「私がハイバリー(旧本拠地)から帰る時、アーセナル・ファンは泣いていた。私がエミレーツ(現本拠地)から出る時も泣いていた。でも、今日は初めて、歌って、スカーフを振り回していたわけだ。それは彼らにとって素晴らしいことだろう。今日の勝利だけで、アーセナル・ファンが幸せなら私も嬉しいね」
 
 さらに"犬猿の仲"と英国メディアが指摘するヴェンゲルについては、「何も問題はない。試合の前にも後にも握手をしたよ」としながらも、「彼は毎回、第4審に対して圧力をかけすぎている」とコメントし、敵将の試合中の態度を非難した。
 
 トップ4入りを諦めたモウリーニョだが、来シーズンのCL行きへの望みは捨てていない。「我々はヨーロッパリーグ(EL)に勝ちたいと思っている。それが今最も重要なこと」と、優勝すればCL出場権が与えられるEL制覇に全力を尽くすことを明言している。
 
 5月4日に行なわれたセルタとの準優勝第1レグに1-0で勝利しているマンチェスター・U。5月11日にオールド・トラフォードで開催される第2レグに勝てば、クラブ史上初のEL制覇に王手をかける。
 
 それについてモウリーニョは、「トロフィーの獲得は歴史を作る。我々は勝つために全てを懸ける」と意気込んでいる。その指揮官の意気に選手たちが応えられるのか? マンチェスター・Uのパフォーマンスに注目したい。
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