ポケットからピストルのような物を取り出して。
バルセロナ・ダービーでまさかの発砲騒動が。これを受けて改めて警備強化の必要性が指摘されている。(C)Getty Images
エスパニョールがバルセロナを本拠地コルネジャ=エル・プラットに迎えた、現地時間4月29日のバルセロナ・ダービー。このリーガ・エスパニョーラ35節の注目の一戦で、なんとも物騒な騒ぎが起こった。
試合開始前だった。スペイン各紙によると、バルサのユニホームを着た30代前半と思しき男が、メインスタンド側からコーナー付近のエスパニョール・ファンが陣取るゾーンに侵入。そこで「バルサ、万歳!」などと叫び、彼らを挑発したという。
黙ったままでいられなかったのが、ホームのサポーターたち。これに応戦し、たったひとりで乗り込んできた憎っくき敵サポーターに詰め寄った。すると男は逆上。なんと、ポケットからピストルのような物を取り出し、発砲したのである。
男が持っていたのはモデルガン。しかも、空に向けての発砲だったため怪我人は出なかった。とはいえ、多くの観客が本物の拳銃だと思い込み、付近は一時騒然となったという。
結局、この男は現場に居合わせた警察官に取り押さえられ、騒動は収まった。犯人は泥酔状態だったという。
この騒動がその後の応援に影響を及ぼしたわけではないだろうが、試合はエスパニョールの完敗(スコアは0-3)に終わっている。
今回の件を受けて、地元メディアに改めてクローズアップされているのが、スタジアム警備の強化の必要性だ。観客入場時の荷物検査により力を入れるのはもちろん、金属探知機の導入を訴える声も少なくない。
いずれにしても、サポーターが安心してスタジアムを訪れられるような環境の整備が求められる。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
試合開始前だった。スペイン各紙によると、バルサのユニホームを着た30代前半と思しき男が、メインスタンド側からコーナー付近のエスパニョール・ファンが陣取るゾーンに侵入。そこで「バルサ、万歳!」などと叫び、彼らを挑発したという。
黙ったままでいられなかったのが、ホームのサポーターたち。これに応戦し、たったひとりで乗り込んできた憎っくき敵サポーターに詰め寄った。すると男は逆上。なんと、ポケットからピストルのような物を取り出し、発砲したのである。
男が持っていたのはモデルガン。しかも、空に向けての発砲だったため怪我人は出なかった。とはいえ、多くの観客が本物の拳銃だと思い込み、付近は一時騒然となったという。
結局、この男は現場に居合わせた警察官に取り押さえられ、騒動は収まった。犯人は泥酔状態だったという。
この騒動がその後の応援に影響を及ぼしたわけではないだろうが、試合はエスパニョールの完敗(スコアは0-3)に終わっている。
今回の件を受けて、地元メディアに改めてクローズアップされているのが、スタジアム警備の強化の必要性だ。観客入場時の荷物検査により力を入れるのはもちろん、金属探知機の導入を訴える声も少なくない。
いずれにしても、サポーターが安心してスタジアムを訪れられるような環境の整備が求められる。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部