「メッシ超え」の6戦8発!お騒がせFWがブレーメンを復活に導く!

2017年05月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブに無断でポーカーの大会に出場し、女性スキャンダルも…。

31節のヘルタ・ベルリン戦では1得点・1アシストをマーク。絶好調のクルゼにはドイツ代表復帰の噂も。(C)Getty Images

 ポジティブな要素をまるで見出せなかった前半戦が嘘のよう。30節を消化したブンデスリーガでいま最も話題を集めているのが、ブレーメンだ。ウインターブレイク前は降格圏と勝点3差の15位に沈みながら、年明け以降の15試合で29ポイントを稼ぎ出し、ヨーロッパリーグ出場圏内の6位まで順位を上げた。これだけの劇的な復活をいったい誰が予想できただろうか。
 
 この快進撃を牽引しているのが、昨夏に7年ぶりに復帰したFWのマックス・クルゼだ。前半戦は怪我で棒に振るも、ウインターブレイク明けからコンディションを徐々に取り戻し、持ち前の決定力を発揮。とくに4月に入ってからのパフォーマンスは圧巻で、6試合で8ゴールと驚異的なペースでネットを揺らしている。これは公式戦の直近8試合に出場して8ゴールのリオネル・メッシをも上回るペースだ。
 
 クルゼは前所属のヴォルフスブルクでは趣味であるポーカーの大会に無断で出場したり、女性スキャンダルを引き起こしたりとピッチ外で立て続けに問題行動を起こして、戦力外の扱いに。昨年8月、そんな彼に救いの手を差し伸べてくれたのがプロデビューを飾った思い出のクラブ、ブレーメンだった。
 
 そんな古巣の温情もあって、トップフォームを取り戻したクルゼに対してはドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督も熱視線を送っている。昨年3月には規律違反を理由に代表から追放していたが、「とても成長している。(6月に開催される)コンフェデレーションズ・カップのオプションになりえるよ」と語り、再招集の可能性を示唆した。

 この好調を維持すればコンフェデレーションズ・カップはもちろん、来年のロシア・ワールドカップ行きも夢ではないだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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