新星エムバペを買えるのは4クラブだけ? 代理人は夏の去就に関して…

2017年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェンゲルは争奪戦に早くも白旗宣言。

今シーズンは公式戦で23ゴールをマークするなど堂々たるプレーを披露しているエムバペ。今夏はメガクラブへ移籍か? (C) Getty Images

 アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は先日、モナコに所属するフランス代表FWのキリアン・エムバペに対する関心を認めつつ、その市場価値がすでに手の届かない水準に達したとの見解を示唆した。選手の代理人も同じ考えのようだ。
 
 チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメントで4試合連続となる5得点とゴールを量産し、マンチェスター・Cやドルトムントを下してのベスト4進出に貢献したエムバペ。18歳という若さにも関わらず、すでに各国のメガクラブから熱い視線を注がれ、今夏の移籍マーケットの人気銘柄だ。
 
 母国の逸材をヴェンゲル監督が見逃すはずもない。英国メディア『スカイ・スポーツ』で同監督はフランス・メディアで、「彼に注目していないと言えば嘘になる」と関心を認めた。しかし同時にフランス人指揮官は、「彼はおそらく我々よりもずっと財力のあるクラブと契約段階にある」と、アーセナルが争奪戦で勝ち抜くのは難しいということを仄めかした。
 
 実際、スペイン紙『マルカ』などによると、エムバペの代理人であるパスカル・ボワソもフランス紙『レキップ』で、「今、彼を買えるクラブは世界に4つしかない。バルセロナとレアル・マドリー、マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドだ」と述べている。
 
 ただし、ボアソ代理人は、「この夏にモナコを出るのは、彼にとって良いことではないだろう。私は移籍するのに最善の年ではないと思う」ともコメント。少なくとも来シーズンはエムバペはモナコでのプレーを続けるべきとの見解も明かした。
 
 それでも、フランス代表の先達であるティエリ・アンリとも比較されるエムバペは、今夏を通じて去就を騒がれるだろう。この夏のモナコ残留が決まったとしても、その先の移籍市場でエムバペの動向は常に中心となるはずだ。ボアソ代理人はこのようにもつけ加えている。
 
「今の彼は飛び立っている。彼のレベルの若手は他にいない。たとえ、来シーズンが今より良くなくても、モナコには1億ユーロ(約121億円)のオファーが届くだろう」
 
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